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プレイバック2024 ── 今年の「みちびき」を振り返る

2024年12月27日

2024年もあと数日で終わろうとしています。みちびきウェブサイトにおいて今年掲載した記事を振り返りながら一年の動向をプレイバックします。

▽みちびき6号機が2025年2月に打上げへ

内閣府が整備を進めている準天頂衛星システムの「みちびき6号機」の打上げ予定日が2025年2月1日に決まり、12月11日に発表されました。

みちびきCG

みちびき7機体制のイメージCG

今週に入って12月24日に開催された第31回宇宙開発戦略本部で宇宙基本計画工程表(令和6年度改訂)が決まりました。取り組みとして「7機体制構築に向け、2024年度から2025年度にかけて順次準天頂衛星を打ち上げ、着実に開発・整備を進める」ことが明記されており、来年2月のみちびき6号機打上げはその第一歩となります。

改訂された宇宙基本計画工程表には、今年6月に発表された「衛星測位に関する取組方針2024」に基づき、高精度測位サービスの発展に必要な体制を強化するため、測位衛星の推定技術向上を継続的に行い、他国に頼らず日本が自律的に測位衛星の軌道情報を安定的に提供する体制を整備することも記されています。

▽新たな3つのサービスを4月から運用開始

みちびきが新たに提供する「高精度測位補強サービス」(MADOCA-PPP)、「信号認証サービス(航法メッセージ認証)」、「災害・危機管理通報サービス(拡張)」(DCX)の3つのサービスが、2024年4月1日から運用を開始しました。

このうち「高精度測位補強サービス」(MADOCA-PPP)は、2022年9月30日から試行運用を行っており、4月1日以降、本運用となりました。

また、スプーフィング(なりすまし)の対策として測位信号の真正を検証できる仕組みを提供する「信号認証サービス(航法メッセージ認証)」は、2023年7月31日より信号認証データの試験配信を行っており、同じく、2024年4月1日から本運用を開始しました。

そして、災害・危機管理通報サービス(災危通報)では、気象庁提供の防災気象情報に基づいた情報を配信しており、その追加情報として、災害・危機管理通報サービス(拡張)で、Jアラート(ミサイル発射情報等)及びLアラート(避難情報)の配信と、アジア太平洋地域向けの災害情報の配信を行います。このうちJアラート、Lアラートに関する配信サービスを、2024年4月1日から開始しました。アジア太平洋地域向けの災害情報配信は、2025年度からサービス開始予定です。

▽みちびきを利用した実証事業

みちびきウェブサイトでは今年、2023年度に実施した実証事業の成果を以下のとおり掲載しました。

みちびきを利用した実証事業

なお、2024年度は5件の提案を採択し、年度末の2025年3月に向けて実証を実施中です。

▽講演会やイベントでの情報発信を強化

内閣府と準天頂衛星システムサービス株式会社は、今年も各地で開催された展示会やイベントに参加すると共に、講演会を多数実施するなど積極的な情報発信を行いました。その模様は、みちびきウェブサイトで詳しく紹介しています。

展示会の様子

みちびき展示ブース

みちびきウェブサイトは来年もさらに内容の充実を図り、みちびきと衛星測位に関する最新の情報を発信してまいります。

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