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MOVIMASとフォルテ、高精度な車両の動態管理サービスを共同開発へ

2016年11月03日

みちびきは、GPS衛星と互換性を持ち、GPS衛星と一体で利用できる「補完信号」に加えて、補正情報が入った「補強信号」を送信する機能も搭載しています。みちびきが2018年度から4機体制になることを見据えて、さまざまな企業がこうした補強信号を活用する製品の実用化に向け、新製品や新サービスの開発に取り組んでいます。

IoT/M2Mのビジネス展開や、デバイス設計技術を活かす

株式会社MOVIMAS(モビマス)と株式会社フォルテはこのほど、GPSとみちびきに対応し、測位精度を向上させた車両の動態管理サービスを共同で開発することに合意しました。

MOVIMASは、IoT(Internet of Things、モノのインターネット)/M2M(Machine to Machine、機械間通信)のビジネスを展開しています。一方、フォルテは「あおもり産学官金連携イノベーションアワード2016」受賞するなど、機能的なIoTデバイスの設計開発に長けており、みちびきに対応したGPSトラッカーなどを小型化して製造できる技術を持っています。

LTE対応GPSトラッカー「MOVIMAS FMG」

MOVIMASは、今回、共同で開発する車両の動態管理サービスを「MOVIMAS IoTプラットフォーム」のラインアップの1つ「MOVIMAS FMG」として提供します。

「MOVIMAS FMG」のイメージ図

「MOVIMAS FMG」のイメージ図(ニュースリリースより引用)

この「MOVIMAS FMG」は、みちびきに対応した高い精度の測位が可能な、低価格のLTE対応GPSトラッカーです。現在の位置情報をリアルタイムに取得できるほか、ジオフェンス(特定の範囲を想定する仮想境界線)を利用した到着通知や加速度センサーによる急発進・急ブレーキ・衝突の検出、盗難時のガソリン・電気供給の遮断、エンジンON/OFF検出による端末のパワーセーブなど、さまざまな機能を持たせる予定です。

「MOVIMAS FMG」トップ画面例

「MOVIMAS FMG」トップ画面例

ジオフェンス機能(設定した仮想境界線への到着通知)の画面例

ジオフェンス機能(設定した仮想境界線への到着通知)の画面例

MOVIMASは「MOVIMAS FMG」のリリースと共に、高い精度の測位をめざす実証実験を開始します。その上で、2017年度には低価格の次世代ドライブレコーダーを提供する予定です。一方、フォルテは、独自の販売チャンネルを活かして動態管理サービスを提供します。

両社はこの共同開発を通じて、事業用自動車の安全運転に関する課題を解決・支援するための次世代型ドライブレコーダーの提供をめざす方針です。

参照サイト

※ヘッダの画像は、イメージです。本文画像提供:株式会社MOVIMAS/株式会社フォルテ

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