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位置情報を利用したデータ放送も配信する新放送サービス「i-dio」

2016年03月06日

FM東京などが中心となって設立した、アナログテレビ放送で使用していた周波数帯(V-Low)を活用した新しいマルチメディア放送サービス「i-dio」が2016年3月1日、福岡、大阪、東京の3エリアでプレ放送を開始しました。

マルチメディア放送サービス「i-dio」のウェブサイト

「i-dio」は、音声や映像だけでなくさまざまなデータを送信できるマルチメディア放送で、多チャンネル、高音質、パケット通信料不要、無料放送といった点が特徴です。視聴は専用チューナーを介してスマートフォンやカーナビなどの専用アプリで行い、放送に合わせてさまざまな情報を楽しむことができます。
プレ放送では音楽と番組に連動したデータ放送を融合した新たなチャンネル「TS ONE」、日本初のドライバーチャンネル「Amanekチャンネル」のほか、3つのジャンル別音楽専門チャンネルや、大阪・福岡エリア独自のローカルチャンネルなどが提供されています。

位置情報を活用したコンテンツを自動音声で提供

カーナビゲーションとアマネクアプリの連動

このうちAmanekチャンネルは「放送と通信、位置情報(GPS)とビッグデータを融合した、日本初のモビリティ向け専用デジタルラジオチャンネル」というコンセプトで、「広くあまねく、全国を走るドライバーための音声とデータ」を提供します。スタジオから放送する時間帯に合わせたドライビングミュージックや交通情報に加えて、「エリア別放送」として、衛星測位による位置情報を活用したコンテンツを自動音声で提供します。エリア別放送では、「15分後の天気予報」として車の走行位置に合わせたゲリラ豪雨やホワイトアウトなど、減災につながる天気情報や交通情報、走行エリア周辺の観光情報、サービスエリア情報、近隣店舗のタイムセール情報、お得なクーポンなども配信します。
また、「i-dio」はV-Lowマルチメディア放送を活用した防災情報配信「V-ALERT」に対応します。従来のラジオに比べて、エリアごとに音声だけではなく文字やその他のデータを一斉配信できる特徴を活かし、防災行政無線の音声をそのまま指定エリアに配信したり、J-Alert、L-Alert(公共情報コモンズ)、自治体や公共機関などの緊急情報を遅延なく配信できます。

視聴には、対応チューナーとアプリが必要

「i-dio」を視聴するには、対応するチューナーとアプリが必要です。チューナー内蔵で単体でi-dioを受信できる機器として、i-dio/FM/TV対応SIMフリースマートフォン「i-dio Phone」が発売されており、また、公式サイトでは、iPhone又はAndroid対応スマートフォンアプリでi-dioを受信する「i-dio Wi-Fiチューナー」を利用できる無料モニターを募集中です(4月末まで)。4月には自動車内でi-dioを利用できる車載用「Tuner Box(仮称)」も発売される予定で、今後はオーディオ機器やカーナビなどにi-dioチューナーの組み込みを目指すとのこと。
本放送の開始予定は今年7月で、それまでに東海・北陸広域圏でのサービス開始を準備し、さらに2017年度にかけて中国・四国広域圏、東北広域圏で順次サービスを開始していく予定です。

※新放送サービスi-dio 2013年3月より福岡・東京・大阪で放送開始。i-dioは株式会社エフエム東京の商標です。

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※ヘッダの画像は、イメージです。

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