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ライトハウスTC、全国主要道路のGNSS生観測データ収集を開始

2017年03月16日

衛星測位システム設計などを手がけるライトハウステクノロジー・アンド・コンサルティング株式会社(以下、ライトハウスTC)はこのほど、全国主要道路(約8000km×4シーズン=約3万2000km分)のGNSS生観測データの収集走行を開始しました。

GNSSデータの収集走行を開始

GNSSデータの収集走行を開始

全国主要道路の精密なGNSSデータを収集

全国主要道路の精密なGNSSデータを収集(地図データ (C)2016 Google, SK telecom, ZENRIN)

生観測データに時刻同期した記録データをセット

高速・有料・一般道路を走行

高速・有料・一般道路を走行

高精度なデータ収集

高精度なデータ収集

データ収集のモニタ画面

データ収集のモニタ画面

データ収集のモニタ画面

収集されるGNSS生観測データは、受信した信号に手を加えずそのまま記録したもので、言ってみれば「電波の生録」に相当するものです。それだけでテラバイト級の膨大なデータとなりますが、ライトハウスTCではさらに、収集された生観測データに加え、精密に時刻同期して記録された以下のデータをセットにしたデータパッケージ「Mobile GNSS Field Data set」を構築するとしています。

▽「Mobile GNSS Field Data set」に含まれるデータの種類
1)GNSS生観測データ
2)LEX・L6補強データ
3)リファレンス用の高精度な位置情報(RTKによる)
4)前項3)と同じく速度や姿勢の情報
5)LIDAR(レーザーレーダー)による点群データ
6)周囲の遮蔽など確認する全球カメラ画像

4シーズンのデータを収集

4シーズンのデータを収集

冬の高速道路

冬の高速道路

データ収集は同一の機器構成で行われ、収集走行はすでに一部が開始されています。年内にデータの収集を終える予定で、その後、データパッケージ「Mobile GNSS Field Data set」と移動体応用技術開発用の高精度測位システム製品の販売を計画しています。

ライトハウスTCでは、「自動運転システムなどの開発や試験にはこの種の高精度データが不可欠であり、これを活用することで開発の効率化や工数削減が期待できます。つまり開発そのものを加速する効果があり、自動車関連企業からの関心も寄せられています」とコメントしています。

参照サイト

※記事中の画像提供:ライトハウステクノロジー・アンド・コンサルティング株式会社

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