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安藤ハザマ、GNSS利用で法面整形を効率化するシステムを発表

2016年11月15日

株式会社安藤・間(安藤ハザマ)は、土木工事における「法面(のりめん)整形」を効率的に進めるMC(マシンコントロール)施工技術を確立し、現場に適用したと発表しました。
斜面の形状を整える法面整形は、綿密な準備と高い技能が求められる作業である一方で、建設業は就労者の高齢化や就労者数の減少などへの対策が求められており、熟練オペレータ不足も大きな課題となっています。

GNSSによる位置情報を利用して刃先の絶対位置を管理

MCツインヘッダによる法面整形状況

MCツインヘッダによる法面整形状況

同社は「MCツインヘッダ」と呼ばれる切削(せっさく)アタッチメントを使用し、GNSSによる位置情報を利用して刃先の絶対位置を管理。設計値(3次元データ)とのズレの情報を随時、重機オペレータに提供することで自動的に設計面に沿った法面整形を行えるようになりました。
なお、MC油圧ショベルにはコマツ製のPC200i油圧ショベルおよび、同社の施工管理システムKomConnect(コムコネクト)を使用しています。

油圧駆動の水平軸回転ドラムカッタで掘削

油圧駆動の水平軸回転ドラムカッタで掘削

ツインヘッダの離隔距離を数値で確認できる

ツインヘッダの離隔距離を数値で確認できる

これにより重機オペレータは、切削しすぎる心配がなくなるため負担が軽減され、熟練オペレータの不足にも対応できます。同社は今後、「MCツインヘッダ」の切削履歴データを施工履歴管理に利用するなど、国土交通省が推進する「i-Construction」に対応する、生産性や安全性の向上につながる取り組みを進めたいとしています。

3Dレーザースキャナの計測。MCツインヘッダの施工では凹凸が減少

3Dレーザースキャナの計測。MCツインヘッダの施工では凹凸が減少

※本文およびヘッダ画像提供:株式会社安藤・間

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