コンテンツです

ロケーションビジネスジャパンに出展された衛星測位の技術

2017年07月04日

2017年6月に千葉・幕張メッセで行われた展示会「ロケーションビジネスジャパン(LBJ)2017」には、衛星測位に関連した技術が多数展示されていました。今回は、その中から興味深い展示ブースをいくつか選んで紹介します。

LBJ2017に出展した各社の展示ブース

LBJ2017に出展した各社の展示ブース

輸送用パレットにGPSを搭載

── 日建リース工業株式会社

日建リース工業のブース
プラスチックパレット

GPSトラッカーを搭載したプラスチックパレット

日建リース工業株式会社のブースでは、GPSトラッカー「TranSeeker(トランシーカー)」を利用したサービス「回収サービス付パレットレンタル」を紹介していました。使い終わったプラスチックパレットの位置情報を把握して回収することが可能となるため、木製の使い捨てパレットよりも低価格で利用できます。位置情報を把握するだけでなく、温度管理や衝撃管理、RFID(=Radio Frequency IDentification、電波を用いて接触しなくてもデータを読めるRFタグシステム)情報の追加などを行えます。

車両から着脱可能で分解収納も可能

── 三菱電機株式会社

MMS-G220

MMS-G220

AQLOC

AQLOC

三菱電機株式会社のブースでは、MMS(三菱モービルマッピングシステム)の新製品「MMS-G220」を展示していました。必要に応じて車上ユニットを着脱させることが可能で、分解して付属のキャリーケースを使って運搬もできます。また、シガーソケットの電源で運用できる省電力設計を実現しています。車内機器はノート型PC1台に集約することが可能で、車内に専用機材の設置は不要です。このほか、みちびきのセンチメータ級測位を実現する高精度測位端末「AQLOC」も展示していました。

防災用途にも利用できるARナビアプリ

── 応用リソースマネージメント株式会社

応用リソースマネージメントのブース
@Balloon

ARナビアプリ「@Balloon」

応用リソースマネージメント株式会社は、iOS向けAR(拡張現実)ナビゲーションアプリ「@Balloon(アットバルーン)」を紹介していました。同アプリは、広い公園や駐車場など、経路情報のない場所でも、スマートフォンの衛星測位機能を使って、AR映像により最終目的地までピンポイントに案内することができます。オフライン環境下でも使用でき、災害時で通信環境にトラブルが起きた場合でも利用できます。また、防災を含め、各種位置情報コンテンツを今後配信予定です。2017年8月にはAndroid版も提供開始されます。

空間情報を活用した「GeoMation」

── 株式会社日立製作所、株式会社日立ソリューションズ

株式会社日立製作所/株式会社日立ソリューションズのブース

株式会社日立製作所、株式会社日立ソリューションズは、空間情報を活用したさまざまなソリューション「GeoMation(ジオメーション)」を紹介しました。みちびきやGPS、GLONASSなどに対応したマルチGNSS端末による屋内外シームレス測位を活用したソリューションなどを紹介していました。

GPSを搭載した音声ナビ端末

── 株式会社フォルテ

ナビチャリの端末

ナビチャリの端末

準天頂衛星システムサービス株式会社のブースでも、衛星測位機能を搭載したデバイスとしてGPS機器(=GPSトラッカーFB202)を紹介していた株式会社フォルテ。自社のブースでは、GPS搭載の音声ナビ・ガイド端末「ナビチャリ」を展示しました。両耳をふさがない骨伝導ヘッドセット及びBluetoothオーディオレシーバー、電動アシスト自転車と組み合わせることで楽しく快適な自転車観光を実現します。

参照サイト

関連ページ

関連記事