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米国、2機目の第3世代GPS衛星マゼランを打ち上げ

2019年09月02日

第3世代の2機目となるGPS衛星が現地時間2019年8月22日9時6分(日本時間は同日22時6分)、United Launch AllianceのデルタIVロケットにより米国フロリダ州のケープカナベラル空軍基地から打ち上げられました。衛星は打ち上げから1時間55分後に高度20,185kmの軌道上で切り離され、所定の中高度軌道(MEO)に投入されました。

打ち上げ画像

デルタIVロケットの打ち上げ(画像提供:United Launch Alliance)

第3世代(Block III)のGPS衛星はロッキード・マーチン(Lockheed Martin)が製造を担当しています。第3世代では、次世代の測位信号L1Cを送信できます。L1C信号は、従来のL1C/Aに比べてノイズに紛れにくく電波妨害に対して強度があります。みちびきと互換性があり、ガリレオとも相互運用性を持っています。

衛星イメージ

ブロックIII衛星(画像提供:Lockheed Martin)

2018年12月に打ち上げられた第3世代最初の衛星は、イタリアの探検家アメリゴ・ヴェスプッチにちなんで「Vespucci」と名付けられましたが、2機目の今回は、大航海時代のポルトガルの探検家フェルディナンド・マゼランにちなみ「Magellan」と名付けられました。
1機目のVespucciは、2019年7月までに軌道上でのチェックアウトとテストアクティビティを完了しており、2019年後半には次のフェーズとなる運用環境での活動に進むのではないかと期待されています。

参照サイト

ヘッダ画像提供:United Launch Alliance

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