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パナソニック、ETC2.0を利用できるGPS付き車載器を発売

2017年04月04日

パナソニック株式会社オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社はこのほど、ETC2.0の新しい高速料金割引に対応するGPS付き車載器、CY-ET2600GD(*)を発売しました。

(*)CY-ET2600GDはGPS機能を搭載していますが、みちびきの受信には未対応です。

CY-ET2600GDの本体(左)とアンテナ(右)

CY-ET2600GDの本体(左)とアンテナ(右)

ETCに情報提供機能を付加したETC2.0

ETC2.0は、高速道路のノンストップ自動料金収受システムとして2001年から導入されていたETC(Electronic Toll Collection System)に、渋滞回避や安全運転支援などの情報提供機能を付加した新サービスです。

道路側のアンテナである「ITS(Intelligent Transport Systems、高度道路交通システム)スポット」と高速かつ双方向で通信することで、さまざまな運転支援サービスを受けられます。交通が特定の時間や場所に集中するのを減らしたり、事故を未然に防いだり、道路の劣化を緩和したりすることが可能となります。

CY-ET2600GDは、このETC2.0のサービスに対応した車載器です。ETC2.0の高速道路料金割引を受けるには、GPSによる走行経路情報が必要となりますが、CY-ET2600GDは、自身でGPS受信機を搭載することにより、カーナビを装着していない車両でも単体で料金割引を受けられます。

車載器の取り付け例

車載器の取り付け例

車載器の取り付け例

また、音声による安全運転支援や、渋滞回避支援などの情報提供サービスも受けることができます。スピーカーはETC本体ではなく一体型アンテナに付いているため、音声が聞き取りやすく、すっきりとした取り付けが可能です。

アンテナの取り付け例

アンテナの取り付け例。スピーカーが運転席を向き、音声案内を聞き取りやすい

走行経路情報を活用した新サービスの導入も

すでにETC2.0の新サービスとして、昨年4月から、首都圏の圏央道(首都圏中央連絡自動車道)の料金水準が約2割引となるサービスが提供開始されています。さらに、走行経路情報を活用して、高速道路での事故・災害回避や、一般道のガソリンスタンドの利用等で一時的に一般道に退出し、再び高速道路に乗った場合も追加料金がかからないようにするサービスの導入も検討されています。

導入予定のETC2.0による賢い経路選択(イメージ)

導入予定のETC2.0による賢い経路選択(イメージ、国土交通省ウェブサイトより)

今後、ETC2.0がもたらす料金割引や情報サービスなどの利点の認知度が高まることで、本製品のような衛星測位機能を搭載した対応車載器が続々と登場することが期待されます。

参照サイト

※ヘッダの画像はイメージです。本文画像提供:パナソニック株式会社オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社、図版提供:国土交通省

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