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トヨタ自動車、通行実績マップを見られる無料ナビアプリの提供を開始

2016年12月24日

近年、大規模な震災や水害が発生した時に、自動車会社やカーナビメーカー、IT会社が、衛星測位機能によって取得した自動車の位置情報を集めたプローブ情報をもとに “通行実績マップ” を公開するケースが増えてきました。今年4月の熊本地震では、特定非営利活動法人ITS Japanが自動車メーカー各社から得た情報をもとに「乗用車・トラック通行実績情報」を公開するなど、さまざまな取り組みが行われています。
トヨタ自動車株式会社は2016年12月1日から、こうした通行実績情報を見られるiOS/Android向けナビゲーションアプリ「TCスマホナビ」の提供を開始しました。App StoreまたはGoogle Playから無料でダウンロードできます。

TCスマホナビ

TCスマホナビ

ふだんから情報に慣れ親しみ、災害時に有効活用

トヨタ自動車はこれまで、車載通信機(DCM=Data Communication Module、テレマティクスサービス専用に開発された車載タイプの通信モジュール)などを通じて車両から収集されたビッグデータに基づく渋滞情報「Tプローブ交通情報」を、有料ナビゲーションアプリ「T-Connectスマホアプリ」で提供すると共に、災害時には救援活動を支援する目的で通行実績情報を「通れた道マップ」としてウェブサイトで無料公開してきました。

今回リリースした「TCスマホナビ」は、これらの通行実績情報にユーザーが平常時から慣れ親しみ、災害時に有効に活用してもらうことを狙いとしています。そのため、これまで有料で提供してた「Tプローブ交通情報」や、災害時のみ提供していた「通れた道マップ」を無料で閲覧できます。

ナビゲーション画面

ナビゲーション画面

通れた道マップ

通れた道マップ

災害発生時には被災地の航空写真を表示

また、大規模災害が発生した時は「通れた道マップ」に株式会社パスコが提供する被災地の航空写真を表示するほか、複数地域で災害が発生した場合は、表示エリアを選択して閲覧することも可能となりました。来年夏には「通れた道マップ」を反映したナビゲーションのルート探索機能の追加も予定しています。

このほか、月極や個人の駐車場を一時利用できる「駐車場シェアリングサービス」と連携したサービスも提供します。akippa株式会社が提供するスマートフォンでの検索や予約サービスとの連携を開始するほか、今後はパーク24株式会社のサービスとの連携も予定しています。

駐車場表示

駐車場表示

通行実績マップは、大規模な災害が起きた場合、被災地における救援活動や物資輸送の経路を検討するために大変役立ちます。「TCスマホナビ」を使って、平常時からこのような情報に触れておき、いざという時に備えておいてはいかがでしょうか。

参照サイト

関連情報

※本文画像提供:トヨタ自動車株式会社

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