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コア、みちびきのセンチメータ級測位を実現する受信機開発に着手

2017年07月19日

株式会社コアは、2018年度開始予定のみちびき4機体制によるCLAS(センチメータ級測位補強サービス)商用化への取り組みを開始すると発表しました。この発表に伴いマルチGNSS対応の受信機の開発に着手し、GNSSベースバンドLSIを2018年夏にリリースし、顧客の要望に合わせてカスタマイズ可能な受信機を提供する予定です。

GLONASSやGalileoへも対応予定

CLASは、補強対象の信号が複数のシステム、及び複数の周波数帯にわたるマルチGNSSであることを前提としています。コアがリリースを予定しているGNSSベースバンドLSIについても、GPSとみちびきに加えてGLONASSやGalileoへの対応を予定しています。マルチGNSS対応では受信機のベースバンド回路規模が増大するため、ベースバンド部分をLSI(大規模集積回路)化することで低コスト、小型、低消費電力な受信機を実現します。
CLASの活用シーンとしては、1)測量・建設における測量デジタル化や建設機械の自動制御、2)自動運転における車線変更や車間距離測位、3)鉄道における緊急停止や速度制限などの制御などさまざまな分野での活用を想定しています。

活用想定分野

CLASの活用が想定される分野

同社は近年、高精度測位技術の研究・開発を進めており、純国産技術によるL6対応製品などみちびきに対応したソリューション「COHAC∞(コハク インフィニティシリーズ)」を展開し、実証実験にも参加してきました。今後もこのような取り組みで培ってきた技術をもとに、GNSSサービスの発展を見据えて、LSI開発を始めとしたGNSSの利活用・応用分野に注力する予定です。

サービス提供図

GNSSにクラウドやIoTを組み合わせてサービス提供

参照サイト

※記事中の図版提供:株式会社コア

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