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三菱商事と日立がドローンのリモセンサービス開始

2016年12月12日

三菱商事株式会社と株式会社日立製作所は合弁で、産業向けにリモートセンシングサービスを提供する株式会社スカイマティクスを設立し、2016年12月5日より営業を開始しました。同社への出資比率は三菱商事66%、日立製作所34%となっています。

ドローンの活用例

農業分野におけるドローンの活用例(画像提供:三菱商事株式会社/株式会社日立製作所)

遠隔地から対象物を観測する「リモートセンシング」という言葉は、もともと人工衛星や航空機などを使った地表面の観測を意味していました。しかし、低高度から機動的な観測を可能にするドローンなど無人航空機の登場で、リモートセンシングによるデータ取得の頻度やデータの精度が向上し、その活用であらゆる産業分野で事業の効率化・低コスト化がもたらされるのではないか、と期待されています。
三菱商事は、新会社スカイマティクスの設立と共に、産業用ドローンの分野で高い技術とノウハウを有する株式会社プロドローンへの出資も発表しています。

農場運営や土木工事の進捗管理に活用

新たに設立されたスカイマティクスは、上空からのデータ取得と、クラウドによるデータ解析を組み合わせて幅広い産業分野に提供します。同社の紹介ビデオには、農場・圃場(ほじょう)の運営や土木工事の進捗管理、資材管理などにドローンで取得した画像データと、それを解析して得られた情報をもとに日々のビジネスが進行していく様子が描かれています。

三菱商事が有する国内外の幅広いネットワークと事業経験を生かした顧客ニーズの開拓、そして日立製作所のIT(情報技術)と社会インフラ両分野の専門技術を加え、プロドローンがもつ産業用ドローンの開発力を組み合わせた事業展開。それにより、データの取得から解析までを一手に引き受ける最適なソリューションを構築し、さまざまな業種の幅広いニーズに対応するとしています。

具体的には、2017年から農業分野での農薬散布や生育管理のサービス、建設分野における部品の加工状態や在庫状況の管理サービスの提供を開始します。また将来的には、蓄積されるビッグデータとIoT(Internet of Things、モノのインターネット)技術を組み合わせて、新たなデータプラットフォームなどのサービス創出を目指します。

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※ヘッダの画像はイメージです。

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