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ポケモンGOが自治体と協力して周遊マップを作成

2017年03月14日

米国ナイアンティック(Niantic,Inc.)と株式会社ポケモンはこのほど、位置情報ゲームアプリ「ポケモンGO(Pokemon GO)」の周遊マップ作成において、観光振興や地域活性を目指す地方自治体と共同して取り組むと発表しました。両社は、周遊マップの作成を希望する自治体に対して、公認素材やマップテンプレート、利用ガイドラインなどを無償で提供します。

この取り組みは、昨年夏に発表した岩手県、宮城県、福島県、熊本県の被災4県、そして京都府との観光振興連携の一環となります。スマートフォンの衛星測位機能を活用した位置情報ゲームであるポケモンGOは、ゲームを進めるために実際に外を歩いていろいろな場所に行く必要があり、その点が、全国の自治体において観光客を誘致するツールとして有効であるとの期待につながっています。

今回の発表を受けて、まず福島県と京都府が、ポケモンGOと連携した周遊マップを公開しました。

福島県は、須賀川市の周遊マップを公開

福島県は2月23日、全国初のポケモンGO公認の「ふくしまDEぶらり観光MAP(須賀川市版)」を作成し、公開しました。福島県の中央部に位置する須賀川市は、ゴジラやウルトラマンを制作した特撮の神様、円谷英二監督の出身地として知られ、ウルトラマンの故郷「M78星雲 光の国」と姉妹都市の提携をしています。その点を反映して、この須賀川市版にはウルトラマンや怪獣のモニュメントや円谷監督の生誕地碑などが細かく盛り込まれています。福島県では今後、同市を含む県内39市町村に周遊マップを順次展開していく予定です。

ふくしまDEぶらり観光MAP(須賀川市版)

「ふくしまDEぶらり観光MAP(須賀川市版)」(福島県ウェブサイトより)

京都府は、宮津市が天橋立のマップを配布

3月13日には京都府宮津市と天橋立(あまのはしだて)観光協会が、ポケモンGO公認の素材提供を受けた西日本初となる観光マップ「日本の聖地 天橋立三所詣GO ワールドマップ」を公開しました。マップには、天橋立の聖地周遊ルート上にある観光名所とゲーム上の拠点である「ポケストップ」と「ジム」を掲載しており、ゲームに参加しながら、天橋立の深い魅力と聖地の雰囲気を味わうことができる散策ツールとなっています。

日本の聖地 天橋立 三所詣GO ワールドマップ

「日本の聖地 天橋立 三所詣GO ワールドマップ」(天橋立観光協会ウェブサイトより)

このように周遊マップでは、地域の観光名所と、ゲーム上の拠点を併せて掲載することで、ゲームに参加しながら、地域の歴史や人との出会いなど、その土地ならではの魅力を感じられるよう配慮されているのが特徴です。PDFファイルのマップをダウンロードすることが可能で、印刷したり、スマートフォンやタブレットに保存したりすることで持ち運ぶこともできます。

さらに、ポケモンGOのプレイヤーにゴミの持ち帰りを促すことを目的に、周遊マップを作成した自治体に「モンスターボール」のデザインを施したゴミ袋も提供しています。今後は、これらの地域の状況に合わせて「ポケストップ」や「ジム」を新たに増設し、より自治体が活用しやすい環境の整備にも取り組んでいく方針といいます。

モンスターボールをモチーフにしたゴミ袋

※ヘッダおよび本文画像提供:Niantic,Inc./株式会社ポケモン、福島県、宮津市/天橋立観光協会

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