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米国、3機目のGPS第3世代衛星打ち上げに成功

2020年07月16日

米国はこのほど、3機目となる第3世代GPS衛星（GPS-III）の打ち上げを実施しました。スペースX社のファルコン9ロケットに搭載された衛星は、フロリダ州ケープカナベラル空軍基地から現地時間2020年6月30日16時10分（日本時間7月1日5時10分）に打ち上げられ、約88分後に分離して所定の軌道に投入されました。スペースX社は、打ち上げから約20分後にロケット第1段ブースターの洋上での回収にも成功しました。衛星は、すでに運用が始まっている1機目「Vespucci」、2機目「Magellan」と同様に、大航海時代の探検家の名前にちなみ「Columbus」と名付けられました。

打ち上げ画像

ファルコン9ロケットによる打ち上げ（画像提供：SpaceX）

GPS衛星は、第1世代（Block I、1978～85年打ち上げ）、第2世代（Block II・IIA・IIR・IIRM・IIF、1989～2016年打ち上げ）に続き、2018年から第3世代（Block III）の打ち上げが始まり、改良を加えた新世代の衛星に徐々に置き換えられています。第3世代では、従来のL1C/A信号加え、ノイズに紛れにくく電波妨害に対して強度があるL1Cを送信できるようになりました。第3世代のブロックIIIは、すでに運用中の2機と今回打ち上げられた1機を含めて計10機を製造することが決まっています。

衛星イメージ

ブロックIII衛星（画像提供：Lockheed Martin）

参照サイト

※ヘッダ及び本文画像提供：SpaceX, Lockheed Martin

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