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「Cloud Days東京2018」で、みちびき利活用のセミナーを実施

2018年02月26日
講演タイトルのスライド

2月20日、株式会社日経BPが主催するセミナーが都内で開催され、その中のセッション『準天頂衛星システム「みちびき」の最新状況と利用動向』に、内閣府宇宙開発戦略推進事務局の坂部真一企画官が講師として登壇しました。セミナーは、IoT、情報セキュリティ、働き方改革などをテーマにした複合展示会と同時開催されたもので、会場は当日、ほぼ満員の来場者で埋まりました。

ほぼ満員の会場で講演

坂部企画官は、まず昨年のみちびき3号機打ち上げの映像を上映した上で、衛星測位の原理やみちびきの軌道を解説し、みちびき4機体制・7機体制のメリットや整備スケジュール、諸外国のGNSSシステムなどを概括しました。そしてみちびきの主要サービスとして、GPSを補完する「衛星測位サービス」、サブメータ級・センチメータ級の「測位補強サービス」、災危通報・Q-ANPIの「メッセージサービス」の3つを示し、特に補強とメッセージがみちびきの特徴であり強みであると説明しました。

講演する坂部企画官

講演する坂部企画官

産業界での利用動向では、農業、自動車、除雪、建設機械、船舶の無線航法装置、ドローン、高精度カーナビ、高精度バスロケ、スポーツ、福祉の各分野を挙げ、実証例などを紹介しました。さらに国土交通省が取り組む衛星航法補強システム(SBAS)や、内閣府が地方自治体などと協力して実証を進めているQ-ANPIと災危通報の状況も説明しました。

最後に受信機の動向として、サブメータ級・センチメータ級の測位補強サービスに対応した受信機の開発が各社で進行しており、今年春以降、順次発売される予定を示し、一層の利用を呼びかけました。

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