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名古屋のITイベントでみちびきの利活用事例を紹介

2018年07月05日

日経BP社が主催する「日経BP社ITイベント名古屋」が2018年6月13・14日の2日間、名古屋市中小企業振興会館・吹上ホールで開催されました。2日目のセッションには内閣府宇宙開発戦略推進事務局 準天頂衛星システム戦略室の飯田洋企画官が登壇し、みちびきの最新状況と利用動向を解説しました。また、内閣府と準天頂衛星システムサービス株式会社は、同時開催された展示会にも出展しました。会場は2日間で5千人を超える来場者が訪れて、終日にぎわいました。

会場風景

満席のセミナー会場

みちびきの最新状況と利用動向を解説

── 内閣府・飯田企画官

飯田企画官

飯田企画官

内閣府の飯田企画官は講演の冒頭にみちびき4号機の打ち上げ映像を上映し、昨年(2017年)みちびき2・3・4号機が打ち上げられて試験サービスがすでに開始されていることを報告しました。次いで世界各国の衛星測位システムを紹介し、センチメータ級の測位が可能なみちびきの優位性について解説しました。
また、衛星の軌道模型の映像を使って準天頂軌道の仕組みを解説したほか、みちびきなど測位衛星の配置が分かるWebサービス/アプリ「GNSS VIEW」も実際に画面を見せて紹介しました。みちびきの機能としては、GPSの補完機能、サブメータやセンチメータ級の高精度測位可能な補強サービス、メッセージサービス(災危通報やQ-ANPI)の3つを説明しました。

GNSS VIEW

GNSS VIEWの画面を紹介

後半は、みちびきに対応する受信機の開発状況を示した上でさまざまな利活用例を紹介しました。農機の自動走行システム、乗用車の自動運転、高精度カーナビゲーション、高精度な位置情報ログ分析による交通安全分析サービス、除雪車運転支援システム、船舶の自動離着桟システム、ドローンの自律的な飛行経路変更システム、視覚障がい者用の歩行補助システム、マラソンのリアルタイムコーチングなどの事例を提示しました。

乗用車の自動運転の映像

乗用車の自動運転の映像を示して解説

みちびき対応受信機などを展示

── 内閣府/準天頂衛星システムサービス株式会社

展示ブース

みちびき展示ブースの様子

主催者企画ブース「壮大なる宇宙プロジェクト/準天頂衛星システム『みちびき』が変える未来」では、内閣府宇宙開発戦略推進事務局と準天頂衛星システムサービス株式会社が全面的な展示協力を行いました。みちびきの紹介パネルやプロモーション映像などで概要を紹介したほか、提供するサービス内容を説明する「みちびきのサービスと利用」と対応受信機などを展示した「みちびき対応製品」の2つのコーナーを設け、2018年11月1日のサービス開始に向けた最新状況を展示で示しました。

展示風景

みちびき紹介映像を上映し、パンフレットも配布

展示風景

みちびき紹介パネル

展示風景

みちびきのサービスと利用

展示風景

みちびき対応製品

みちびき対応製品として、三菱電機株式会社のセンチメータ級高精度測位端末AQLOC、古野電気株式会社の自車位置自動検出ユニットPT-G1、株式会社フォルテの受信機FB102/FB202に加え、マゼランシステムズジャパン株式会社が開発したみちびきのCLAS(センチメータ級測位補強サービス)に対応した次世代高精度多周波マルチGNSS受信機ボードに各種入出力ポートを備えた評価用の受信機ユニット、ジェネクスト株式会社による道路交通法違反自動分析サービスの解説パネル、準天頂衛星システムサービス株式会社のSLAS(サブメータ級測位補強サービス)対応受信機QZ1/QZ1LEを展示しました。

AQLOC

三菱電機のAQLOC

PT-G1

古野電気のPT-G1

FB102・FB202

フォルテのFB102(左)FB202(右)

受信機

マゼランシステムズジャパンの受信機

サービス説明パネル

ジェネクストのサービス説明パネル

QZ1/QZ1LE

GNSS受信機QZ1とQZ1LE

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