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東京海洋大で第21回GPS/GNSSシンポジウム開催 [前編]

2016年10月27日

一般社団法人測位航法学会が主催する「第21回GPS/GNSSシンポジウム2016」が、東京・江東区の東京海洋大学越中島キャンパスで10月25~27日まで開催されています(共催・公益社団法人日本航海学会GPS/GNSS研究会)。3日間の会期中に50件超の研究発表や講演、パネルディスカッションが行われ、2~4号機の打ち上げが来年度に迫るみちびきに関しても、関連のセッションがいくつか行われました。まずは前編として、講演や展示など全体の様子を紹介します。

シンポジウム開催風景

初日はみちびきのセッションなど

初日の25日には、「準天頂衛星測位システムの現状と動向」と題したセッションが開かれました。内閣府宇宙開発戦略推進事務局の守山宏道氏(準天頂衛星システム戦略室長)の「準天頂衛星システムの整備と利活用状況」に関する報告に続き、「地上システムの整備状況」、「サブメータ級測位補強サービスの紹介」、「センチメータ級測位補強サービスの紹介」、「QZSSを利用したSBASサービス」について、それぞれを担う企業・研究機関の担当者が報告しました。

引き続き行われた「GNSS利用社会での勝利への布石 ~何処に石を打つ~」と題したパネルディスカッションでは、産学官やシンクタンクから参加した専門家が5~50年後の高精度測位社会の未来予想図を提示し、それに向けて打つべき方策を話し合いました。

パネルディスカッション(NEC)
パネルディスカッション(三菱)

海外宇宙機関からゲストスピーカーも参加

このほか海外宇宙機関などのゲストスピーカーらによる、Galileo(EU)、BeiDou(中国)、NavIC(インド)など海外の衛星測位システムに関する報告や、「マルチGNSSアジア(MGA)」、「GNSS.asia」の取り組みについての報告も行われました。

Galileo Roadmapの報告
「マルチGNSSアジア(MGA)」の取り組み紹介

ポスターセッションや企業展示も

このイベントは企業・大学・研究機関などの衛星測位関連分野の専門家が一同に会する、国内では最大規模の催しです。GNSSの幅広い分野での応用例や、受信技術の新たなチャレンジなどが報告されたほか、若手研究者によるポスターセッション、受信機やシミュレーターなどGNSS関連機器の企業展示(参加15社)、さらに10月23日にプレイベントとして開催された「ロボットカーコンテスト」の報告も行われ、盛況のうちに最終日を迎えました。

ロボットカーコンテスト開催報告

GNSS関連機器の企業展示

GNSS関連機器の企業展示

GNSS関連機器の企業展示

GNSS関連機器の企業展示

GNSS関連機器の企業展示

後編では、みちびきに関連するセッションの詳細を紹介します。

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