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企業内技術士交流会が、みちびきをテーマに講演会

2017年10月03日

公益社団法人日本技術士会登録「企業内技術士交流会」は2017年9月12日、みちびきをテーマにした講演会を東京・千代田区の弘済会館で開催しました。この講演会を主催した企業内技術士交流会は、企業や業種の壁を超えた交流を通じて個々の研鑽、ビジネス機会の創出、企業の発展、社会貢献を進めようと、公益社団法人である日本技術士会のもとで編成された組織です。
日本技術士会のウェブサイトには、技術士(プロフェッショナル・エンジニア:Professional Engineer)について、「産業経済、社会生活の科学技術に関する高度な知識と応用能力が認められた技術者で、科学技術の応用面に携わる技術者にとってもっとも権威のある国家資格」であると記されています。

住田氏

当日は、長年にわたり地理空間情報技術分野の調査研究や普及啓発に関わってきた公益社団法人日本測量協会の住田英二理事が講師を務め、「準天頂衛星みちびきの技術がもたらす私達の未来の暮らし」と題した講演を行いました。

天頂近くのみちびきを使うことで測位が安定

講演の様子

講演を行った住田氏は、測量技術の変遷から説き起こし、GNSSによる単独測位やネットワーク型RTK法の概要、国土地理院が整備した電子基準点網の機能や役割、みちびきが提供するサービスの概要を説明しました。さらに地理空間情報活用推進基本法と、5年ごとに改訂される同法の基本計画についても解説し、計画の中でみちびきが担う役割を紹介しました。
そして最後に、「測量の実務に携わってきた者として、衛星が天頂近くにあれば測位の安定性が向上する点は理解していたが、みちびきが増えることで、このメリットをすぐに享受することができる」と話して、講演を締めくくりました。

講演後には活発な意見交換も

講演後の質疑応答

講演後の質疑では、住田氏と会場の聴講者(主に企業に所属する技術士)との間で意見交換が行われ、アジア諸国での電子基準点の整備状況や、8の字の上半分に位置する日本と、下半分に当たる南半球では測位精度に違いが出るのか、高速移動体での測位はどうなるのか、(サブメータ級測位補強サービスを提供する)L1S信号には受信機のファームウェア更新で対応できるのか、といった数多くの質問が寄せられました。
住田氏は、「私自身、これまでユーザーの立場で衛星測位を利用してきたので、答えられない質問も多くありました。ただ、企業の現場で科学技術に携わる方々は業種を問わず衛星測位に関心をもっており、みちびきの打上げが続く今年は、より関心が高まっているのを感じました」と語っています。

企業内技術士交流会のメンバーと講演者

企業内技術士交流会のメンバーと講演者。左から澤井淳司氏(三井住友建設株式会社 土木営業推進部部長)、住田英二氏(講演者、公益社団法人日本測量協会理事)、柴垣琢郎氏(企業内技術士交流会会長、株式会社日立製作所研究開発グループ 技術主幹)、塚本吉雄氏(アジア航測株式会社 社会基盤システム開発センターフェロー)

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