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国土地理院、口永良部島にGNSS火山変動リモート観測装置を設置

2015年06月17日

国土地理院は2015年6月12日、先月末に爆発的に噴火した口永良部(くちのえらぶ)島の新岳の地殻変動の様相を明らかにし、火山活動の推移を監視することを目的として、同島にGNSS火山変動リモート観測装置「REGMOS」(Remote GNSS Monitoring System、レグモス)を設置しました。

REGMOS

口永良部島で行われたREGMOSの設置作業

REGMOSの設置場所

漁港がある島の中心部、本村地区に設置された

屋久島の西方約12kmに位置する口永良部島(鹿児島県)では、5月29日に新岳火口から噴石と9,000m以上の噴煙を伴う爆発的噴火が発生しました。新岳は昨年8月にも34年ぶりに噴火していますが、今回はそれを超える規模と推定されます。

REGMOSは、活動的な火山において電子基準点を補間して詳細な地殻変動を捉えるために設置します。商用電源及び一般公衆回線が利用できない場所において、太陽光発電パネルで得られた電力を用いて GNSS観測等を行います。電源や通信手段のない地域からも自律的な観測が可能で、データは高速衛星通信回線を利用して茨城県つくば市の国土地理院に自動的に送信されます。

国土地理院では、GNSS連続観測によって得られる口永良部島周辺の地殻変動の状況についてウェブサイトで情報を提供しています。今回の設置もその活動の一環で、先月の箱根・大涌谷に続く配置で、REGMOSは国内全14カ所となりました。

参照サイト

※ヘッダの画像はイメージです。本文中の全ての画像・地図:国土地理院ウェブサイトより

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