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アルテック、自律走行型セキュリティロボットの国内販売を開始

2017年01月18日

アルテック株式会社は、米SMPロボティクスシステムズ社(以下SMP社)の自律走行型セキュリティロボット「S」シリーズの国内販売を1月11日から開始しました。

「S」シリーズ

「S」シリーズ(SMPロボティクスシステムズ社の資料より)

「S」シリーズは、全天候対応の自律走行型車両ロボットです。オンロード/オフロードに対応しており、ステレオビジョンカメラによる障害物検知、SLAM(Simultaneous Localization and Mapping:センサーの取得情報から、自己位置推定と地図作成、周囲の環境把握を同時に行う機能)、慣性計測装置、動体検知、侵入者追尾などの機能が搭載されています。

障害物を自動回避しながらルートを巡回

複数のロボットが連携して追跡

複数のロボットが連携して追跡

侵入者を発見すると警報を鳴らす

侵入者を発見すると警報を鳴らす

基本動作は、障害物を自動回避しながらあらかじめマッピングされたルートを巡回することです。搭載したビデオカメラで周辺情報の記録もできます。侵入者を発見したロボットは、指定ルートでの走行を中止し、侵入者を追跡します。その際、障害物検知機能により、最短距離ではなく「障害物がもっとも少ない経路」をとると同時に、追跡目標の座標を他のロボットと共有します。
侵入者にもっとも近いロボットの一群はロボットの追跡を開始し、侵入者の映像とGPS座標を中央警備室に送信します。その他のロボットは、追跡中のロボットの分まで分担を広げて、通常の巡回警備を行います。

また、警報を確認した人間のオペレーターは、ロボットに追跡を継続させ警備員を現場に向かわせるか、警報をキャンセルして通常警備に戻るかを判断します。オペレーターが対象を侵入者でないと判断した場合は、対象者の写真と映像を安全認証(セーフパス)の対象としてデータベースに記録し、以後は侵入者として認識されることがなくなります。

特殊な目的に対応したラインナップを用意

S5(巡回警備用)

S5(巡回警備用)

巡回警備を主な目的とした「S5」に加え、鳥害対策(バードコントロール)を行う「S4」、ガス漏れ・放射性物質を検知する「S6」、害虫駆除を行う「S8」など、特殊な目的に対応したラインナップが用意されています。

S4(鳥害対策用)、S6(ガス漏れ・放射性物質を検知)、S8(害虫を駆除)

左からS4(鳥害対策用)、S6(ガス漏れや放射性物質を検知)、S8(害虫駆除)

警備分野への導入を提案

太陽光発電所での巡回警備

太陽光発電所での巡回警備

米国では空港や太陽光発電所、テーマパークなどへの導入事例があります。日本では2020年の東京オリンピックを控えて人手不足が懸念されるため、ロボット活用の重要性が増す警備分野への導入を提案していくとのことです。

なお、アルテックは今日1月18日(水)~20日(金)に東京ビッグサイトで開催される「第1回ロボデックス/ロボット開発・活用展」にて、「Sシリーズ:S5」の実機を展示します。

※ヘッダおよび本文画像提供:アルテック株式会社

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