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神奈川県、ドローンで箱根山の大涌谷を2回目の調査

2015年08月13日

神奈川県の大涌谷周辺では、6月末に噴火警戒レベル3の入山規制まで引き上げられたまま、火山活動が活発な状態が続いています。こうした中、神奈川県は7月29日、箱根町大涌谷の火口に調査用カメラを載せた小型の無人航空機(ドローン)を飛行させ、撮影を行いました。

ドローンを使ったのは、安全確保の観点から、火口付近で蒸気がもっとも強く出ている場所周辺の谷の中が一切立ち入りできないためで、6月20日にも同様の撮影を行っています。今回は、初めて火口での湯だまりや10~20mにわたる蒸気の発生を確認しました。

ドローンが撮影した大涌谷の画像

火口付近

ドローンが撮影した大涌谷の画像

沢に土砂が溜まっている様子

神奈川県が公開した動画では、4つの火口のうち最大のものに接近し、火口内部にできた湯だまりの泥が水蒸気の力で跳ね上がる様子や、6月29日の熱泥流の発生源と考えられる沢に土砂が溜まっている様子が撮影されています。

飛行ルートの地図画像

ドローン飛行ルートの概要(7月31日、神奈川県知事会見 参考資料より)

今後は、噴気監視カメラ、リアルタイムGPS観測装置、機動観測用地震計などを整備する予定です。また、神奈川県の黒岩祐治知事は7月31日の定例会見で、火山活動の観測業務に投入するためのロボット開発にも取り組むことを明らかにしました。

※ヘッダ、本文画像提供:神奈川県

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