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国土地理院、みちびき3・4号機の観測データ提供を開始

2018年01月19日

みちびき3号機が昨年12月18日、みちびき4号機も今年1月12日に試験サービスを開始したのを受け、国土地理院は今月12日からみちびき3・4号機の観測データの提供を開始しています。

24時間つねに天頂近くからみちびきの信号を受信

国土地理院は、測量や高精度測位などのために、全国約1300点の電子基準点で測位衛星の信号を24時間連続観測し、そのデータを提供しています。今回、準天頂軌道をとるみちびき4号機に対応したことで、国土地理院のある茨城県つくば市を例にとると、24時間つねに、天頂近く(仰角70度以上)からみちびきの信号を受信でき、みちびきのメリットを最大限に活かせるようになりました。

みちびきが天頂付近(仰角70度以上)に見える時間の例(つくば市:1月)

みちびきが天頂付近(仰角70度以上)に見える時間の例(つくば市:1月)。グラフの縦軸は仰角、横軸が時刻(国土地理院のウェブサイトより)

電子基準点のマルチGNSS対応

国土地理院は、当初からのGPSに加え、東日本大震災後の2012年以降、みちびきやロシアのGLONASS、欧州のガリレオなど対応する衛星測位システムを徐々に増やしてきました。

  • みちびき初号機とGLONASSのデータ提供を開始(2012年7月13日、東北地方187点から早期開始)
  • みちびきとGLONASS対応の電子基準点を順次全国に拡大(2013年4月1日に東日本の354点を追加、同年5月10日から全点で提供)
  • ガリレオの対応を開始(2016年4月1日、786点から提供)
  • みちびき2号機の観測データ提供を開始(2017年9月15日、全点から提供)
  • みちびき3・4号機の観測データ提供を開始(2018年1月12日、4号機は全点、3号機は563点から提供)
  • ※みちびき3号機とガリレオについては、今年度中の全点対応に向けて整備中。
みちびき3号機に対応済みの電子基準点の例

みちびき3号機に対応済みの電子基準点の例。左からNo.940007「美瑛」(北海道)、No.13H101「H新居」(静岡県)、No.93026「神奈川川崎」(神奈川県)

国土地理院では、みちびきを活用した地理空間情報高度利用社会の実現に向けて着実に準備を進めていくとしています。

参照サイト

関連情報

※ヘッダの画像は、国土地理院(茨城県つくば市)

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