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日本無線、小型船舶向けアラートアプリの対応エリアを拡大

2016年01月30日

無線通信機器メーカーの日本無線株式会社は、スマートフォンで使用する小型船舶向けの大型船接近警報アプリ「JM-Watcher(ジェイマリン ウォッチャー)」を一昨年より提供しています。

日本無線「J-MARINE CLOUD」ウェブサイト

このアプリは、自ら設定したガードゾーン(最大9km)に大型船が入ってきたことを知らせるもので、大型船の位置情報はAIS(Automatic Identification System、船舶自動識別装置)から取得しています。AISとは、船舶から船名や位置、針路、速力などの情報を船舶が2〜3秒ごとに自動的に発信し、海岸局でその情報を受信し、海上交通センターで把握・情報提供を行う、航行支援システムです。旅客船、300総トン以上の外航船、500総トン以上の船舶に搭載が義務付けられています。

AISを活用した航行支援システム

AISを活用した航行支援システム(海上保安庁ウェブサイトより)

小型船舶の安全航行に少しでも役立ち、多くのユーザーに広く利用してもらうために、このアプリは無償で提供されています。

今月から北海道・東北の4エリアを追加

対応エリア

このアプリの情報提供に対応するエリアとして、今月(2016年1月)から津軽海峡、稚内市付近、留萌市付近、仙台市付近が追加されました。

表示画面のイメージ

表示画面のイメージ(日本無線「J-MARINE CLOUD」ウェブサイトより )

アプリには、夜間や濃霧での視界不良時には、AR機能(Augmented Reality、拡張現実)を使用することで大型船の位置を擬似的に知る機能もあります。消費電力が大きいため電源アダプタに接続しての使用が推奨されています。

また、同社が海の安全安心を提供する「J-Marineアプリ」の第2弾として、昨年から気象海象情報を提供するアプリ「JM-Weather(ジェイマリン ウェザー)」も無償提供されています。

※ヘッダの画像は、イメージです。本文画像提供:海上保安庁、日本無線株式会社

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