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ヤマト運輸とDeNAが、自動運転の荷物配送めざす「ロボネコヤマト」始動

2017年05月06日

ヤマト運輸株式会社と株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)は、自動運転による荷物配送を目指す「ロボネコヤマト」プロジェクトの実用実験を行っています。神奈川県藤沢市の一部(鵠沼海岸、辻堂東海岸、本鵠沼の各エリア)で2017年4月17日から開始されており、2018年3月31日まで実施されます。提供されるサービスは、オンデマンド配送サービス「ロボネコデリバリー」と買い物代行サービス「ロボネコストア」の2つ。車内に保管ボックスを設置した専用EV車両(電気自動車)を使用します。

専用EV車両

車内に保管ボックスを設置

任意の日時・場所で荷物を受け取る

ロボネコデリバリーは、荷物の受け取り日時と場所を任意に指定できるサービスです。実験対象エリアの「クロネコメンバーズ」会員が利用可能です。受け取り日時を決められない時はとりあえず「後で指定する」を選んでおき、受け取り可能になった当日に指定ができます。

キャプチャ画面

キャプチャ画面

配送時間は10分刻みで選択可能で、対象エリア内なら自宅以外の場所でも受け取りができるなど自由度の高いサービスとなっています。受け取りの場所も、地図上で任意の場所を指定できます。道のどちら側に立つかも含めて場所を指定します。

車両の扉を開ける

保管ボックスのロックを解除

荷物の取り出し

保管ボックスと車両の扉を閉じて完了

荷物の到着予定時刻の3分前に、スマートフォン等に自動音声で到着のお知らせが届きます。指定の場所で待っていると車が到着しますので、二次元コードか暗証番号で保管ボックスのロックを解除し搭載された保管ボックスを開けます。そして荷物を取り出し、保管ボックスの扉と車両の扉を閉じて完了です。
このサービスでは共働き世帯や一人暮らしを利用者として想定しています。実用実験で、自宅以外のどんな場所でどんな時間に受け取りたいのか、また路上で受け取るスタイルの安全性について検証します。

地元商店での買い物を代行する

ロボネコストアは、地元の複数のお店をまとめたインターネット上の仮想ショッピングモールで注文した商品を、指定した場所まで一括して届けてくれるサービスです。荷物の到着予定時刻は、スマートフォンからリアルタイムで確認できます。主な利用者として、小さな子どもを持つ家庭や高齢者を想定しています。

キャプチャ画面

キャプチャ画面

スマートフォンで荷物の到着を確認

子どもと一緒に近くの公園で受取り

2018年には一部配送区間で自動運転を導入

今回の実用実験では、ロボネコヤマトもロボネコストアも配達車両にドライバーが乗車していますが、将来の自動運転による無人配送サービスを想定しており、荷物の受け取りは(ドライバーが関与せず)利用者が自分で行います。実際にサービスを利用してもらうことで、人ではなく車が荷物を配達するサービスに対する利用者の受容性の検証や、サービス利用時の要望を収集します。
また、2018年を目途として一部配送区間で(運転席にドライバーが座った状態の有人での)自動運転を導入する予定です。実施エリアの神奈川県藤沢市は国家戦略特区に指定されており、今回の実験はこの制度を利用して行われています。

参照サイト

※記事中の画像提供:ヤマト運輸株式会社/株式会社ディー・エヌ・エー

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