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宇宙開発戦略本部が「宇宙基本計画工程表(令和元年度改訂)」を決定

2020年01月14日

2019年12月13日に開催された宇宙開発戦略本部で「宇宙基本計画工程表(令和元年度改訂)」が決定しました。宇宙基本計画の工程表は毎年、政策項目ごとの進捗状況を宇宙政策委員会で検証し、宇宙開発戦略本部において改訂されています。今年度の改訂に向けては、同委員会内の各部会(宇宙安全保障部会、宇宙民生利用部会、宇宙産業・科学技術基盤部会)での審議を踏まえ、「宇宙基本計画の工程表改訂に向けた重点事項(令和元年度)」を同年6月に策定していました。

SBASによる測位補強サービスを4月から開始

出典:宇宙基本計画工程表(令和元年度改訂)

出典:宇宙基本計画工程表(令和元年度改訂)

今回決定された工程表では、2023年度を目途として構築する7機体制に向け、具体的な運用体制・方法の検討を開始したことを受け、2020年度以降、7機体制の確立及び機能・性能向上に対応した地上設備の開発・整備等に取り組むと記されました。
また、今年(2020年)4月からみちびきを用いた航空用の衛星航法システム(SBAS)による測位補強サービスを開始すること、そして7機体制における性能向上したSBASを2025年に運用開始するための取り組みを2020年度から開始することも記載されました。

他には、宇宙利用の一層の拡大として、静止軌道に配置したみちびき衛星が提供する衛星安否確認サービス「Q-ANPI」の機能強化を図ることや、電子基準点等による高精度測位と高精度3次元地図を整合させ、高精度に位置を特定できる共通基盤となる位置情報プラットフォームを2020年度から順次社会実装していくことなども、今後の取り組みとして示されました。

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