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携帯やスマホのGPS機能で雪山遭難者の位置を特定する実証試験

2016年12月15日

北海道虻田郡倶知安町のグラン・ヒラフ スキー場で12月19日、携帯電話やスマートフォンのGPS機能と「係留気球無線中継局」を活用し、雪に埋もれた遭難者を早期に位置特定する捜索システムの実証試験が行われます。この試験は、総務省北海道総合通信局の「携帯・スマホ等を活用した遭難者の位置特定に関する調査検討会」と、「世界一安全なスキー場等を目指すICT利活用推進協議会」との共催により実施されるものです。

実証試験の概要

実証試験の概要

積雪状況により雪中に埋めるスマホの深さを1~数m程度で変え、通常の基地局のみ使用する場合と係留気球無線中継局を使用した場合の比較を行ったり、雪に埋めたスマホの端末の位置をアプリケーションソフトの地図上に表示させる試験が公開で行われます。

今回の実証実験で使われる「係留気球無線中継局」は、ソフトバンク株式会社が2013年より全国の主要拠点に配備している「係留気球無線中継システム」を発展させたものです。同社は8月に総務省北海道総合通信局から「携帯・スマホ等を活用した遭難者の位置特定に関する調査検討の請負」事業を受託しています。今月1日には実験試験局の予備免許の交付を受け、「ドローン無線中継システム」の日本初の屋外実証(同社調べ)も行うとしています。

参照サイト

※ヘッダの画像はイメージです。本文図版は、総務省北海道総合通信局の報道資料より

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