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災害時の医薬品ドローン配送目指し、製薬・物流各社が連携

2016年04月26日

ネットショッピング大手の楽天株式会社が2016年5月から千葉県のゴルフ場でドローンを使った配送サービス開始を発表するなど、昨今では撮影や測量分野だけでなく、物流分野でもドローンの有力な用途として注目され、さまざまなビジネスプランの発表や実証実験が行われています。こうした中、製薬大手のMSD株式会社、ドローン関連ベンチャーのエアロセンス株式会社、医薬品物流のアルフレッサ株式会社の3社がドローンによる医薬品配送事業の早期実現に向けて協力体制をとると発表しました。

3社が連携して医薬品を輸送

MSD/エアロセンス/アルフレッサの3社は自律飛行型のドローンによる医薬品輸送を、災害時の孤立地や平時の離島・遠隔地に確実に医薬品を届ける上で有力な物流手段であると位置づけ、早期実用化に向けて緊密な連携を行うとしています。

配送に使われる機体

エアロセンスの自律型無人航空機システムを活用。機首のロゴ下部分に医薬品等を搭載

具体的には、MSDが医薬品に関する規制のほか、医薬品そのものや医薬品パッケージに関する知識・知見を含めた配送に必要なノウハウの提供を行います。エアロセンスは実用化に向けたドローンの技術的な課題の解決を行い、アルフレッサは医薬品物流に関する知見を提供し、医薬品配送のビジネスモデルの構築を目指します。

ドローンの飛行イメージ

垂直離着陸型の飛行が可能なため、滑走路は不要

今後は国家戦略特区にて実証実験を重ねて、災害時における医薬品の緊急輸送にも備えたノウハウを蓄積していきます。

※ヘッダの画像はイメージです。記事中の画像提供:MSD株式会社/エアロセンス株式会社/アルフレッサ株式会社

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