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宇宙開発戦略本部が「宇宙基本計画工程表(令和3年度改訂)」を決定

2022年01月17日

2021年12月28日に開催された第25回宇宙開発戦略本部で「宇宙基本計画工程表(令和3年度改訂)」が決定しました。宇宙基本計画の工程表は毎年、政策項目ごとの進捗状況を宇宙政策委員会で検証し、宇宙開発戦略本部において改訂されています。今年度の改訂に向けては、昨年(2021年)6月に開催された同本部の第24回会合で「宇宙基本計画工程表改訂に向けた重点事項」を決定していました。

工程表

出典:宇宙基本計画工程表(令和3年12月28日 宇宙開発戦略本部決定)

今回決定された工程表では、現在行われている4機体制によるサービス提供を着実に実施することに加え、みちびき初号機後継機の開発及び打ち上げを完了し、年度内のサービス開始に向けた準備を始めたことが記載されました。また、2023年度を目途として構築される7機体制による持続測位(みちびきのみで継続的に測位できる)能力を維持・向上するため、昨年(2021年)4月にとりまとめた「衛星測位に関する取組方針」を踏まえつつ、2~4号機後継機以降の機能・性能やシステム構成を含め、中長期的な観点から日本の衛星測位システムの在り方について検討を行うことも示されました。

7機体制に向けた具体的な取り組みも明記

みちびき2~4号機後継機の搭載ペイロード開発に当たっては、5~7号機搭載ペイロード開発の成果や得られた知見を踏まえて、実現性検討や先行開発をJAXAとの連携協力に基づき実施することや、デュアルロンチや光測距技術などの衛星整備コストの低下や運用効率の向上につながる技術開発を引き続き進めることも記載されました。
また、MADOCA(高精度測位補正技術)の海外向け実用サービスを7機体制確立時に開始するための必要なシステム整備を行うことや、災危通報(災害・危機管理通報サービス)による配信情報拡張とアジア・オセアニア地域での正式運用に向けたシステム整備を行うことも明記されました。

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