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NISCが「ポケモントレーナーのみんなへおねがい♪」を公開

2016年07月21日

「ポケットモンスター(ポケモン)」のスマホゲーム「ポケモンGO」(株式会社ポケモン、米国ナイアンティック社(Niantic)、任天堂株式会社)の日本でのサービス開始を控え、内閣サイバーセキュリティセンター(NISC:National center of Incident readiness and Strategy for Cybersecurity)は、「ポケモントレーナーのみんなへおねがい♪」と題した注意喚起文書を公開しました。

「ポケモンGO」は、GPS/GNSSで取得する位置情報を活用して現実世界そのものを舞台に、ポケモンをゲット(捕獲)したり、トレード(交換)したり、バトルしたりできるというスマートフォン向けアプリ。画面上に留まらず、家の外でポケモンを探すほか、プレーヤーと出会い楽しむこともできます。任天堂、ポケモンと共に共同開発を担当するナイアンティック社は、位置情報ゲーム「Ingress」の開発・運営も手がけています。

「内閣サイバーセキュリティセンター」ウェブサイト

「内閣サイバーセキュリティセンター」ウェブサイト

また、NISCは2014年11月の「サイバーセキュリティ基本法」成立を受け、翌15年1月に「サイバーセキュリティ戦略本部」が内閣に設置された際、同時に内閣官房に設置された組織で、技術動向の調査研究や国際間の調整、重要インフラの情報セキュリティ対策、政府機関の情報セキュリティの横断的な監視、情報セキュリティ人材の育成など、情報セキュリティ関連の多岐にわたるテーマを総合的に扱う組織です。

今回の注意喚起文書は、米国などですでにプレーが可能な「ポケモンGO」が社会現象となるほどの人気を集め、犯罪に関わる事案も報道されていることから製作・公開されたものです。

「ポケモンGO」に関する注意喚起

「ポケモントレーナーのみんなへおねがい♪」

NISCが公開した注意喚起文書

注意喚起文書は「(ゲーム中の敵役グループである)ロケット団だけでなく、みんなの行く手にはさまざまなトラブルが待ち受けています。みんなが楽しくニコニコとゲームを楽しめるように、以下のことについて協力してね!」という、プレーヤーの気持ちに沿った文章から始まります。

全9項目からなる呼びかけの内容は「個人情報を守ろう」「偽アプリに注意」「会おうという人を警戒しよう」「歩きスマホは×ですよ」というスマホ使用時の一般的な注意項目に加え、「お天気アプリは必ず入れよう」「熱中症を警戒しよう」「危険な場所には立ち入らない」といった、屋外での位置情報利用ゲームという「ポケモンGO」の特性に合わせた項目も盛り込まれています。

さらに「予備の電池を持とう」「予備の連絡手段を準備しよう」という項目では、出先での充電マナーや、スマホの電池切れに備えて公衆電話で連絡が取れるようにしようと呼びかけるなど、迷子の際や災害時でも家族と連絡を取り合うためのスキルをゲームをきっかけに身に付けてもらおうという意図も感じられるものとなっています。

文書は、コピーでの配布を想定して、A4用紙1ページに収まるよう、白黒のみのデザインとなっており、NISCでは「改変しない範囲で自由に印刷配布を」と呼びかけています。

参照サイト

※「ポケモンGO」のロゴは、©2016 Niantic, Inc. ©2016 Pokemon. ©1995-2016 Nintendo/Creatures Inc. / GAME FREAK inc.

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