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SPACが衛星測位と地理空間情報フォーラムを開催

2018年09月03日

一般財団法人衛星測位利用推進センター(SPAC)は8月24日、都内で「衛星測位と地理空間情報(G空間)フォーラム」を開催しました。2007年に始まったこのフォーラムは、地理空間情報を高度に活用するG空間社会の実現と新ビジネス創出、みちびき利活用の推進などを目的としたもので、今年で第16回目を迎えます。

基調講演は、新藤議員が「G空間社会の実現に向けて」

SPAC岡部篤行理事長の開会挨拶に続き、衆議院議員の新藤義孝氏(自由民主党G空間情報活用推進特別委員会委員長)が「G空間社会の実現に向けて」と題した基調講演で、G空間情報の社会実装のために力を尽くそうと呼びかけました。続いて衆議院議員の柴山昌彦氏(自由民主党筆頭副幹事長)が「ぜひ、各々の分野でチャレンジをしていただきたい」と挨拶しました。

SPAC岡部理事長、新藤衆議院議員、柴山衆議院議員

左からSPAC岡部理事長、新藤衆議院議員、柴山衆議院議員

内閣府の髙田局長らが招待講演

招待講演では、内閣府宇宙開発戦略推進事務局の髙田修三局長が「G空間情報の活用と宇宙関連施策」との題で、宇宙ベンチャー支援も含めた宇宙施策や、みちびきの利用拡大の動向を紹介し、「大量のデータ+AIでもたらされるG空間情報が大きなドメインと実感する」とその重要性を強調しました。
続いて総務省総合通信基盤局電波部の田原康生部長が「電波政策の最新動向」について、5G通信の実証実験や実現に向けたロードマップなどを示しながら講演を行いました。
さらに株式会社NTTドコモの執行役員で5Gイノベーション推進室長の中村武宏氏が「移動通信における衛星測位と5G展望」と題し、建設機械のリモート操作を行う実証実験や、ARを用いたスポーツ中継のデモンストレーション、コネクティッドカーの実験などを紹介しながら、測位技術と5Gによる大容量低遅延の通信の組み合わせがイノベーションをもたらすと語りました。

内閣府・髙田局長、総務省・田原部長、NTTドコモ・中村氏

左から内閣府・髙田局長、総務省・田原部長、NTTドコモ・中村氏

SPAC三神専務理事が2017年度活動報告

最後にSPACの三神泉専務理事は「補強情報と受信機の総合的ノウハウを活かした新たな貢献への挑戦」との題で、SPACの2017年度活動報告を行った後、一般社団法人日本経済団体連合会(経団連)宇宙開発利用推進委員長の下村節宏氏が閉会挨拶に立ち、フォーラムは盛況のうちに終了しました。

SPAC三神専務理事、経団連・下村氏

左からSPAC三神専務理事、経団連・下村氏

(取材/文:喜多充成・科学技術ライター)

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