コンテンツです

プレイバック2015(5)IoT

2015年12月31日

今年も多くのニュースが世の中をにぎわせました。人々の関心を集めたニュースの中には、衛星測位やみちびきと関わりの深い言葉も少なからずありました。
当ウェブサイトでお届けした関連のトピックスを、世の中の関心を集めたいくつかのキーワードでまとめ、改めて紹介する企画です。今日はその最終回で、「IoT」を取り上げます。

衛星測位と組み合わせてモノの「動き」を追う「IoT」

多数のセンサーやデバイスをインターネットを介して接続し、情報収集や制御などを行うIoT (Internet of Things)は、「モノのインターネット」とも呼ばれます。衛星測位の技術と組み合わせてモノの「動き」を追うことができるようになり、デバイスの小型軽量化と省電力化で、その動きを追えるモノの範囲が広がってきています。

ユーピーアール株式会社(ウェブサイト画像)

UPR株式会社がKDDIと共同で、輸送中の薬剤や食品などの品質維持や輸送事故の防止を図る、温湿度管理機能付きの位置情報端末「なんつい」を開発。(位置情報の活用事例、7月13日掲載)

 

IoTの対象は「モノ」に限らない

対象がかならずしも「モノ」でない場合もあります。移動範囲がたいへん広域にわたる場合や、移動速度や移動距離を精密に把握したい場合も衛星測位の技術が役立つからです。

GPSports社(ウェブサイト画像)

ラグビー日本代表がトレーニングの質を高めるために使用した、オーストラリア・GPSports社のGPSを活用したトラッキングシステム「SPI HPU」。(位置情報の活用事例、10月6日掲載)

 

利用範囲が拡大するバスロケシステム

多数の車両の現在位置を把握することで成り立つ運行管理システムは、GPSの民生利用が始まった頃からのアプリケーションでした。携帯電話ネットワークなど、信頼性の高い大容量の無線通信ネットワークと結び付いて、新たな利用シーンが生まれています。

伊豆箱根バス(ウェブサイト画像)

伊豆箱根バスが、6月末までに箱根地区を走る全乗合バス(計43台)にGPS機能でバスの位置情報を把握できる「IP無線」を導入。(関連ニュース、7月8日掲載)

NTTドコモ(ウェブサイト画像)

NTTドコモが、自転車や車いすなどの移動環境を提供する機器をシェアして利用する「モビリティシェア事業」を拡大。4月から新たに2つの取り組みを開始。(位置情報の活用事例、4月22日掲載)

 

「祭りの山車」の位置把握で、来場者の満足度が高まる

当ウェブサイトでは「祭礼の山車」についても、いくつかの実証事例を紹介してきました。複数の車両が限られたエリア内を同時に移動し、かつ、ある車両の現在位置が多くの人の関心事となるような状況下では、衛星測位やビーコン(電波の発信機)を生かしたアプリケーションが、人の流れをスムーズにしたり、来場者の満足度を高める上で、大きな可能性を秘めています。これは「車両運行管理システム」のバリエーションと言えるのかもしれません。

東京高円寺阿波おどり振興協会(ウェブサイト画像)

東京・高円寺商店街「東京阿波おどり」で、スマートリンクス社などが位置情報を活用するアプリを使って「踊る阿呆」を追跡する新たな試み。(位置情報の活用事例、10月1日掲載)

「新庄まつり260年祭」(ウェブサイト画像)

8月末に開催された「新庄まつり」で、市内を練り歩く20台の山車にGPS機能付きタブレット端末を設置して位置を把握。(位置情報の活用事例、9月7日掲載)

IoTは一過性のブームではありません。深く私たちの生活に浸透し、いつのまにか世の中のありようを変えてしまう「静かな革命」と評されたり、「第4の産業革命」と表現されたりしています。よりバラエティに富む応用や実証の事例を紹介できるものと思っています。

※画像は、ユーピーアール株式会社、GPSports社、伊豆箱根バス株式会社、株式会社NTTドコモ、東京高円寺阿波おどり振興協会、新庄まつり260年祭のウェブサイトより

関連情報