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NEXCO東日本が凍結防止剤の最適散布を行うシステムの実用化に成功

2016年11月13日

東日本高速道路株式会社(NEXCO東日本)は10月26日、路面状況を検知するセンサーとGPSを利用し、道路に散布する凍結防止剤の量を最小限に抑えるシステムの世界初の実用化(同社調べ)に成功したと発表しました。

高速道路では、降雪・凍結時にも円滑な交通を確保するため、凍結防止剤が散布されています。塩化ナトリウム(食塩)を主成分とする凍結防止剤は、道路構造物に影響を与えることが分かっており、散布量を最適化し最小限に抑えたいというニーズがありました。

タイヤ内部に加速度センサーを配置し、凍結状態を判別

ブリヂストンが開発した特許技術「CAIS」

ブリヂストンが開発した特許技術「CAIS」

NEXCO東日本グループの株式会社ネクスコ・エンジニアリング北海道では、大手タイヤメーカーの株式会社ブリヂストンが開発した特許技術「CAIS(=Contact Area Information Sensing、カイズ)」を利用した自動散布システムの開発を進めてきました。

「CAIS」は、唯一路面と接触する部分であるタイヤ内部に、加速度センサーや無線通信機器、小型発電装置などを配置するシステムです。乾いた路面/濡れた路面/凍った路面では、タイヤの接地面に加わる加速度のパターンが異なるため、タイヤ内から車両に送られたセンサーの情報をもとに、路面状況を判別するのです。いわば、クルマに"触覚"を付与するシステムであり、これを使えば目視による判断が困難な状況でも路面の凍結状態を判別することができます。

路面状態判別システム「CAIS」の概要

加速度センサから得られる路面状況に応じた特徴的な振動波形で、路面の凍結・湿潤などを判別

「CAIS」とGPSを利用し、路面状態に応じた散布

「ISCOS(凍結防止剤最適自動散布システム)」の概要図

ネクスコ・エンジニアリング北海道では、「CAIS」を装備した「雪氷巡回車」で得られた路面の情報を、GPSによる位置情報と合わせてインターネット経由で送信してWebサーバーで管理し、100m区間ごとに最適散布量を計算。その情報をもとに、後続の「凍結防止剤散布車」が自動散布を行うシステム「ISCOS(=Intelligent Salting Control Optimization System、凍結防止剤最適自動散布システム)」の開発実証を2009年度より行ってきました。

「ISCOS(凍結防止剤最適自動散布システム)」の概要図

昨年度(2015年度)の実績で前年比約10%の散布量削減という実績を上げ、実用化に成功。同グループでは来年度を目標に、北海道支社管内の基地に配備導入を進めたいとしています。

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※ヘッダの画像は、イメージです。本文画像は、東日本高速道路株式会社の定例記者会見資料より