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三菱電機がモービルマッピングシステムの新技術を開発

2015年07月03日

三菱電機株式会社はこのほど、高精度GPS移動計測装置であるモービルマッピングシステム(MMS; Mobile Mapping System)の新技術として、クルマで走行しながら3次元空間位置データをリアルタイムで把握できる「リアルタイムレーザー点群生成技術」を開発しました。

MMSは、車両にGPSアンテナやカメラなどの機器を搭載し、走行しながら道路周辺の3次元空間位置データを高精度で効率的に取得するシステムです。(1)GPSと距離計などで位置を特定する機能と、(2)カメラ画像とレーザースキャナにより空間情報を作成する機能、の2種類があり、前者は誤差が6cm以内程度の精度で位置が決定され、条件によって精度が上がらない場合には、従来の手法の測量も併用されます。後者は数万のレーザー光で周囲への距離を測り、これらの点をつなぎあわせることでCGのような立体モデルを作成できます。この立体モデルにカメラ画像を貼り付けて、さまざまな地図に加工できるのです。

これまでMMSは公共測量や路面調査、トンネルの調査点検などに活用されてきました。ただ、取得したデータを使用するには事後処理が必要で、計測結果を現場ですぐに確認することはできませんでした。

今回の新技術では、リアルタイムでの3次元空間位置データ(レーザー点群)の作成が実現し、計測結果の現場確認が可能になりました。これにより、災害発生時に被害の程度を即時に計測でき、救助活動や復旧活動の早期展開を支援できます。

また、2020年の東京オリンピックに向け、イベント会場での不審物の早期発見など警戒・監視の高度化や、高度道路交通システム(ITS; Intelligent Transport Systems)分野における自動運転用の3次元基盤地図の整備促進へも貢献できます。

さらに、取得した3次元空間位置データを無線伝送すれば、遠隔地と円滑に情報共有でき、災害時の減災へも貢献できると期待されています。

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※ヘッダの画像はイメージです。説明図版提供:三菱電機株式会社