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IRNSS-1G打ち上げ成功で、インドの測位衛星システムが完成

2016年05月02日
画像提供:インド宇宙研究機関(ISRO)

画像提供:インド宇宙研究機関(ISRO)

インドの衛星測位システム「IRNSS(Indian Regional Navigational Satellite System)」で最後の7機目に当たる測位衛星「IRNSS-1G」が、4月28日の現地時間12時50分(日本時間16時20分)にインドのサティシュ・ダワン宇宙センターからPSLVロケットで打ち上げられました。「IRNSS-1G」は静止トランスファー(遷移)軌道に投入され、打ち上げは無事成功し、今後は地上からの管制により所定の静止軌道(高度約36,000km、東経129.5度)に配置されます。

静止軌道3機、IGSO4機の測位衛星システムが完成

「IRNSS-1G」の打ち上げ成功により、7機構成の「IRNSS」が完成しました。静止軌道上には東経34度(IRNSS-1F)、83度(IRNSS-1C)、129.5度(IRNSS-1G)にそれぞれ1機が配置され、IGSO(Inclined Geosynchronous Orbit、傾斜対地同期軌道)上には、中心経度が東経55度(IRNSS-1A/1B)、東経111.75度(IRNSS-1D/1E)に各2機ずつ配置され、計7機となりました。

IGSOは、静止衛星の軌道面を傾けた軌道で、準天頂軌道と同じように衛星の直下点が赤道を境に南北に8の字を描きます。各測位システムによって高度や軌道傾斜角が異なり、IRNSSの場合、高度35,700km、傾斜角29度となります。

「IRNSS-1E」打ち上げ時の衛星配置図

「IRNSS-1E」打ち上げ時の衛星配置図。これに静止衛星2機(IRNSS-1F=東経34度とIRNSS-1G=129.5度)が加わり、システムが完成した(図版は、ISROウェブサイトより引用)

「IRNSS」は、今後「NAVIC」へと名称変更

インドのプラナーブ・ムカジー(Pranab Mukherjee)大統領は、IRNSSの最後の打ち上げを無事成功させたインド宇宙研究機関(ISRO, Indian Space Research Organization)を祝福しました。また、ナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相もISROの科学者やチームを祝福すると共に、衛星測位システム「IRNSS」の名称を「NAVIC(Navigation Indian Constellation)」に変更すると発表しました。

「NAVIC」のサービスは、インド全土とその周辺1,500km圏内の国々に提供されることになり、今後はサービスの開始に向けて、数カ月かけて全7機の安定性テストや検証試験が実施されます。

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