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トヨタが高精度地図を安価に作成・維持するシステムを発表

2016年01月08日

自動走行システムに必須となる高精度地図の作成には、3次元レーザースキャナーや高精度のGNSS受信機などを備えた専用の車両が欠かせません。また、高精度地図をフレッシュな状態で維持するためには、高頻度の更新が必要です。しかし専用車両などのリソースはどうしても限られてしまいます。

こうした問題を解決する方策の1つとなる技術を、トヨタ自動車株式会社は米・ネバダ州ラスベガスで開催されている2016 International CES(国際コンシューマーエレクトロニクスショー、1月6~9日)に出展しました。一般の市販車に搭載されたカメラやGPSを活用し高精度地図を自動生成するシステムです。道路を走るたくさんの車両が走行しながら収集した画像や位置情報などを統合する、いわゆる「ビッグデータの活用」で、広域にわたって鮮度の良い高精度地図を維持し、将来の自動運転車の走行に役立てる狙いです。

地図自動生成イメージ

地図自動生成イメージ

地図自動生成イメージ

地図自動生成イメージ(トヨタ自動車のウェブサイトより)

今回出展されているシステムは、株式会社豊田中央研究所が開発した空間情報の自動生成技術「COSMIC(Cloud-Operated Spatial Mark Information Creation、クラウド型空間情報生成)」を採用し、車載カメラからの画像データとGPS信号から高精度地図データを生成するものです。一般車両からのデータには大きな誤差が含まれますが、複数車両のデータを照合し、走行軌跡を高精度に推定する技術を組み合わせることで誤差を解消します。直線路の場合で誤差5cm以内にの精度を実現しているといいます。将来的にはリアルタイムの地図データ更新や、安価なシステム構築も可能になるなど、将来に期待の持てる技術です。

トヨタ自動車は2020年頃の実用化を目指し、自動車専用道路での自動運転システムを開発中で、今回の技術は、その際の重要な要素技術の1つと位置づけられます。将来的には一般道や道路上の障害物への対応など、機能を拡張し、高精度地図データの公共・民間サービスへの活用も視野に、地図メーカーとの連携も強化していく、としています。

参照サイト

※ヘッダ・本文画像とも、トヨタ自動車株式会社のウェブサイトより