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アイサンテクノロジー、愛知県幸田町で自動運転車の試乗会を開催

2016年06月27日

6月22日、愛知県幸田町で、測量関係者や地元住民を対象とした「大規模3次元地図整備発表・体験会」が開催されました。測量システム開発のアイサンテクノロジー株式会社(本社・名古屋市)が主催し、愛知県、幸田町、一般社団法人愛知県測量設計業協会が後援しています。

会場となった「ハッピネス・ヒル・幸田」の幸田町民会館

会場となった「ハッピネス・ヒル・幸田」の幸田町民会館

幸田町は愛知県中南部の西三河地方に位置する人口約4万人の地方自治体です。岡崎市や蒲郡市と境界を接し、東海道本線や東海道新幹線が通る交通の要衝ですが、主たる交通手段はクルマであり、全国の地方自治体と同様、高齢化に伴い移動手段を失う住民が増えるのではないかという心配を抱えています。一方で自動車部品メーカーや幸田サーキットなどがあり、自動車関連技術には理解のある土地柄となっており、産学官連携の自動運転実証フィールドとして知られています。

左から柳澤氏、大須賀氏、太田氏、加藤氏、佐藤氏

左から柳澤氏、大須賀氏、太田氏、加藤氏、佐藤氏

今回のイベントで開会挨拶に登壇したアイサンテクノロジー社長の柳澤哲二氏は、「ガウスの最小二乗法の発見」(ばらついた測定値から精度よく近似値を求める方法)から始まった測量が、人工衛星などの新技術の導入や自動運転のような新たなアプリケーションの登場で、さらに重要な意味を持ちつつあるとし、みちびきの整備に大きな期待を寄せていると語りました。

続いて幸田町の大須賀一誠町長から歓迎の辞があり、 愛知県産業労働部産業振興課長の太田義孝氏からは、県内15市町で実施される「自動走行の社会受容性実証実験」について説明がありました。

加藤氏による基調講演「高精度3次元地図を利活用した自動運転システム」

加藤氏による基調講演「高精度3次元地図を利活用した自動運転システム」

続く基調講演では、東京大学と名古屋大学で准教授を務め、自動走行技術ベンチャーの株式会社ティアフォー取締役でもある加藤真平氏により「高精度3次元地図を利活用した自動運転システム」と題した講演が行われました。
加藤氏は、コンピュータの専門家として自動運転に関わり始めた経緯や、これまで行ってきた実験の概要を説明。「点群のドット一つ一つに座標が埋め込まれた3D高精度地図は、GoogleやAppleも追いつけない領域ではないか」との見解を示しました。

佐藤氏のプレゼン「幸田町における大規模3次元地図整備のご紹介」で使われたスライド

佐藤氏のプレゼン「幸田町における大規模3次元地図整備のご紹介」で使われたスライド

アイサンテクノロジーMMS事業部 部長代理の佐藤直人氏が「幸田町における大規模3次元地図整備のご紹介」と題したプレゼンテーションを行いました。
幸田町ほぼ全域の総延長約420kmの道路のデータの取得を、ほぼ10日間で終えたことを報告。地図作りの技術を提供する企業として、社会基盤を支える地図の高度化に関しては将来を見据えた取り組みが必要との認識のもと、自動運転だけでなく、町役場の福祉や教育、土木など、各部局と利活用に向けた検討を始めていると語りました。

自動運転カー乗車体験会とドローン デモフライト見学会の様子

自動運転カー乗車体験会とドローン デモフライト見学会の様子

講演会に続いて、屋外(敷地内の駐車場)で一般参加者のうち20名に自動運転車に搭乗体験してもらうイベントや、UAVの飛行デモ、MMS実車展示と解説などが行われ、来場者の関心を集めていました。

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