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OFF Line社、南相馬市でドローン見守りサービスのデモ実験に成功

2017年04月15日

世の中にあるさまざまなモノをインターネットに接続し、情報をやりとりする「IoT(Internet of Things、モノのインターネット)」が注目を集めていますが、そこで扱われるデータの中でも特に多いのが、衛星測位によって取得された「位置情報」です。今回は3月に行われた、位置情報とIoT、そしてLoRa(広範囲で省電力な無線規格)、ドローン(無人航空機)などの新技術を組み合わせて高齢者や子ども、登山者などの見守りを行うデモ実験の模様を紹介します。

ビーコンを検知した地点をLoRa方式で送信

OFF Line株式会社は3月16日、福島・南相馬市で一般財団法人総合研究奨励会 日本無人機運行管理コンソーシアム(JUTM、Japan UTM Consortium)が主催し、福島県と南相馬市が共催して行った、同じ空域での複数事業者によるドローン運航管理デモンストレーションにおいて「ドローンみまもり」サービスの実験を行い、成功しました。

実験に使用したドローンとLoRa受信機

実験に使用したドローンとLoRa受信機(提供:OFF Line株式会社)

この実験は、ドローンによる上空からの見守りを目指す取り組みで、自動航行飛行したドローンより、地上にあるビーコンを発見し、発見情報をLoRa方式で地上の受信機に送信する仕組みとなっています。

ビーコンはOFF Line社独自のもので、サイズは幅42.4mm×奥行15.5mm×高さ65.2mm、重量34gです。周波数帯は2.4GHz(Bluetooth Low Energy)を使っており、オフライン環境でも見通し直径900mの範囲まで電波を発信できます。このビーコンの電波を、ドローンに搭載した装置で検知し、その時に測位したGPSの位置情報と、高度情報、ビーコンの電波強度などのデータをLoRa方式で地上の受信機に送り、そこからクラウドに送信します。

「ドローンみまもり」システム概要図

「ドローンみまもり」システム概要図(提供:OFF Line株式会社)

ビーコンが存在すると予想エリアを地図上に表示

クラウドに送信された位置情報および高度情報、電波強度をもとに、ビーコンが存在すると予想されるエリアが地図上に円で表示されます。これによって捜索範囲を絞り込むことが可能となり、徘徊高齢者や山岳遭難者の捜索などさまざまな用途に活用できます。

地図上にビーコンの推定位置を円で表示

地図上にビーコンの推定位置を円で表示(提供:OFF Line株式会社)

IoT向け通信技術LPWA(Low Power Wide Area)ネットワークの一種で、サブギガ帯の周波数と独自の変調方式を利用した通信規格である「LoRa方式」での送信距離は、最大約100kmなので広大なエリアでの捜索に対応できます。携帯電話の電波が入らないオフライン環境でも、見守りが可能です。

なお、今回、南相馬市で行われたドローン運行管理デモンストレーションには、OFF Line社のほか、ヤマトホールディングス株式会社や日本郵便株式会社、株式会社エンルート/株式会社エンルート M's、ワタミ株式会社、日立建機株式会社、損害保険ジャパン日本興亜株式会社、国立研究開発法人産業技術総合研究所(AIST)、ヤマハ発動機株式会社、株式会社テレビユー福島、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)といった多数の企業や研究機関が参加しました。

ドローン運行管理デモンストレーションの様子

ドローン運行管理デモンストレーションの様子(提供:南相馬市)

参照サイト

※ヘッダ画像提供:南相馬市。本文画像提供:南相馬市/OFF Line株式会社