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東京・お台場で4年に一度の「国際航空宇宙展」開催中 [前編]

2016年10月14日

今週10月12~15日の4日間、東京・お台場の東京ビッグサイトで「2016年国際航空宇宙展(JA2016)」が開催されています。4年に一度行われるこのイベントは、航空宇宙産業の関係者が一同に会する国内最大規模の国際展示会で、今年は31カ国/地域から792社/団体が出展し、過去最大の規模となっています。ここでは、さまざまな企業や団体がブースを出す中で、衛星測位利用に関する出展を選び、2回に分けて紹介します。

電子航法研究所「GBAS」

まず最初は、国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 電子航法研究所(ENRI:Electronic Navigation Research Institute)のブースで紹介されている、航空機がGNSSをより確実なものとして利用できるようにするための「地上型衛星航法補強システム(GBAS:Ground-based Augmentation System)」です。

電子航法研究所の展示ブース

電子航法研究所の展示ブース

航空機のGNSS利用で最後のハードルとなるのが、局所的に発生する電波擾乱「プラズマバブル」です。これが滑走路への侵入経路と重なった時、着陸しようとする航空機の測位に大きな誤差が生じてしまいます。航空機がGNSSを利用する際のインテグリティ(悪条件を正しく迅速に伝える)とアベイラビリティ(利用可能時間を長くする)を向上させるためには、こうした状況を衛星から伝える仕組み(SBAS=衛星航法補強システム)と共に、地上施設からも航空機に伝える必要があります。これが地上型衛星航法補強システム「GBAS」です。電子航法研究所では、そのためのシステムの検討や、石垣空港におけるデータ収集などを行っています。

電子航法研究所 航法システム領域長 福田豊氏

電子航法研究所の福田豊氏

「GBASの導入により、多様で精密な滑走路への進入が可能となり、安全運行はもちろん省エネや騒音低減にも役立ちます。世界の主要空港でも徐々に導入が進んでおり、日本でも2020年までに東京国際空港(羽田空港)への導入を目指しています」(同研究所 航法システム領域長 福田豊氏)

インターステラテクノロジズ「firefly」

ロケットベンチャーのインターステラテクノロジズ株式会社は、自社開発ロケット「モモ」の先端部分のモックアップモデルを展示しています。クラウドファンディングにより一般のファンからも資金を調達し、高度100km超を目指すこのロケットの先端には、秒速数kmに達する高速飛翔体でも測位が可能な「firefly GNSS受信機」が初めて搭載され、飛行実証が行われる予定です。

インターステラテクノロジズ株式会社の展示ブース

インターステラテクノロジズ株式会社の展示ブース

同社では「今年12月の打ち上げを目指しています。打ち上げ位置データ履歴はGoogleEarthなどで表示可能なKML形式のファイルとして提供を検討中です」(同社エンジニアの森琢磨氏)とのこと。

インターステラテクノロジズ株式会社のエンジニア、森琢磨氏

インターステラテクノロジズ株式会社の森琢磨氏

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