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構造計画研究所の「GNSS位置測位セミナー」が盛況のうちに終了

2015年06月09日

株式会社構造計画研究所が主催する「GNSS位置測位セミナー」が、先週6月5日に都内で開催されました。同研究所は産業界とアカデミズムの橋渡し役を標榜するシンクタンクです。今回のセミナーは、電波伝搬シミュレーションの実績から、3D地図を用いたGNSSシミュレーションの可能性を探りつつ、多くの専門家と情報共有・意見交換を図ろうと企画されたものです。

講演する原田氏の写真

科学警察研究所の原田 豊氏

まず科学警察研究所 犯罪行動科学部長の原田 豊氏が登壇し、全国各地の自主防犯活動をGNSSで支援する取り組みを紹介しました。簡易なGPSロガーとICレコーダーなどを用いたシステムで地域防犯マップの作成・更新を支援する「聞き書きマップ」では、活動に携わる人達のやりがいや懐具合にまで配慮し、受け入れられやすく持続可能となるような仕組みを心がけたことを詳説。さらに防犯マップを作成する上で、測位信号の受信状態が悪化する都市部のビル密集地でこそ高い測位精度が必要となることから、みちびきへの期待を表明しました。

続いて構造計画研究所の古川 玲氏が、衛星測位シミュレーター「GPS-Studio」を紹介。シミュレーション結果が実測データに近づきつつある事例を挙げながら、みちびきの機数が増えるに従って測位可能なエリアはどのように広がっていくかなど、みちびきの将来効果の予測も可能となっている現状を報告しました。

講演する久保信明准教授の写真

東京海洋大学の久保信明准教授

最後に登壇した東京海洋大学 海洋工学部の久保信明准教授は、GNSSの各極の動向や市場予測、GNSS受信機の性能評価実験、都内を自動車で走りながらのRTK(リアルタイムキネマティック、Realtime Kinematic)測位実験など、自らの足で稼いだ貴重なデータを紹介。3D地図とシミュレーターを使ったシミュレーションの高度化に向けた期待と意義を語りました。

参加者は産学官からシステム開発、デバイス開発、通信事業者、安全保障など多方面にまたがり、講演の合い間には活発な質疑応答が交わされました。GNSS測位をテーマにした専門性が高いセミナーながら当日は94名が参加し、主催した構造計画研究所は「予想以上の参加で、GNSSへの関心の高まりを強く感じた」と語っています。

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