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「高校・高専 気象観測機器コンテスト」で「傘の花畑」が優秀賞

2016年02月02日

気象と気象観測がより身近に感じられる「気象文化の創造」を目指す一般財団法人WNI気象文化創造センターによる、第4回気象文化大賞「高校・高専 気象観測機器コンテスト」がこのほど開催され、位置情報を上手く活用した鳥羽商船高等専門学校の「傘の花畑」が優秀賞に選ばれました。

このコンテストは高校・高専生を対象に、従来の概念にとらわれない自由な発想やアイディアを用いて「空の状態を測るツール(道具)」としての気象観測機器を開発し、楽しみながら気象文化を広げていく目的で、2012年から毎年行われています。

傘が開いているか閉じているかを、位置情報付きでクラウドに集約

今回受賞した「傘の花畑」は、「スマートフォンと小型の通信モジュールを備えた傘」を使って、リアルタイムで雨が降っている正確な場所を知ることができるソフトウェアで、傘が開いているか閉じているかの情報を位置情報付きでクラウドに集約し、アプリとして提示するシステムです。利用者が増えることで、従来の数百メートルメッシュで数分遅れの情報ではなく、ヒューマンスケールでリアルタイムの細かな気象の把握が可能となる点が、大きく評価されました。

システム概要

システム概要(図解は全て、鳥羽商船高専による「報告書」より)

傘の開閉状況を感知するセンサ部分は100円ショップで購入したマグネットを流用して製作されました。その情報は無線通信モジュールとマイコンでつくられたセンサシステムを介してスマートフォンに通知されます。

傘の閉会センサ

傘の閉会センサ

開閉センサ回路図

開閉センサ回路図

スマートフォンは自機GPS/GNSSによる位置情報を付加してクラウドにアップロード。その情報が、オープンデータとして公開され、リアルタイムの降雨情報を知ることができます。

「傘の花畑」マップ

「傘の花畑」マップ

「人そのものを、雨を感知するセンサとして使用している」点のほか、将来的には「傘を開かず移動しているという情報も利用可能」という点が、気象観測システムの新しい提案となっています。また、「貸傘に通信機能を持たせることで、賃貸管理もできるようになる」と、将来構想も語られています。

今回の表彰式は、同財団が管理するSHIRASE 5002(退役した南極観測船「しらせ」を生かした教育展示施設)の船上で行われました。

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※ヘッダの画像は、イメージです。本文画像提供:一般財団法人WNI気象文化創造センター