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会津若松市で「OpenStreetMap」の国際カンファレンスを開催

2017年09月06日

自由でオープンな地理空間情報を草の根で作るプロジェクト「OpenStreetMap(オープンストリートマップ、略称:OSM)」の国際カンファレンス「State of the Map(SotM)2017」が8月18~20日の3日間、福島県の会津若松市で開催されました。

さまざまな講演が行われたメインホール

さまざまな講演が行われたメインホール

OSMは、GPS端末によって得られたログをインターネットにアップロードしたり、スマートフォンの衛星測位機能を活用したアプリを使って地点情報を登録したり、使用許諾を得た航空写真をトレースしたりすることで、誰もが自由に使える地図データを市民の手によって作成する世界的なプロジェクトです。
この「State of the Map」は2007年にスタートし、今年で10回目となる年次カンファレンスで、日本での開催は2012年の東京に引き続き、2回目となります。「マッパー」と呼ばれる地図作成者や、OSMのデータを使用したさまざまなサービスやアプリを提供する事業者、研究者など、国内外から多くのOSM関係者が集いました。

鶴ヶ城(会津若松城)

会場近くの鶴ヶ城公園

案内表示のタペストリー

案内表示のタペストリー

衛星測位を活用したサービスの事例紹介も実施

本イベントでは、日本における各地のOSMコミュニティや、各国のOSMコミュニティによるOSMマッピングの活動が紹介されたほか、OSMデータを活用してビジネスを行っているMapBox社や、SNSに使われる地図にOSMを採用しているFacebookなどの企業による講演も行われました。その他にも、OSMデータを使った解析やOSMの現状の課題、災害対策への活用など、多岐にわたるテーマで講演が行われました。

スポンサーブース

スポンサーブース

会場にはスポンサーブースも設けられ、この中には、MapBox社やTELENAV社などOSMのデータを活用している海外の企業に加えて、イラスト地図や古地図に現在地情報を表示できるサービスを今年2月から提供している株式会社Strolyも出展していました。

イラスト地図や古地図上で現在地を確認できる「Stroly」

イラスト地図や古地図上で現在地を確認できる「Stroly」

衛星測位を活用したサービスの事例紹介としては、株式会社デザイニウムによる、雪上車の位置情報をリアルタイムに把握するサービスの講演も行われました。

デザイニウムによる発表

デザイニウムによる発表

また、スマートフォンの衛星測位機能を利用して位置情報付きの写真を撮影し、Googleの「ストリートビュー」のような路上写真を登録できる画像共有サービス「Mapillary」の紹介も行われました。さらに、2日目の夜には参加者同士の交流を図るソーシャルパーティー、最終日にはOSMの地図編集のワークショップや、博物館を巡るミニツアーなども開催されました。

Mapillaryの紹介

Mapillaryの紹介

OSMのイベントとしては、SotMの日本版イベント「State of the Map Japan」が2014年から毎年開催されており、こちらにも日本国内のOSMコミュニティが数多く集い、情報交換などを行ってきました。今回はそのような国内コミュニティの一つである“OSM福島”のメンバーが中心となって、会津若松への国際カンファレンスの招致活動を行いました。イベントの運営に当たっては、多くの地元ボランティアスタッフの協力にも支えられました。
5年ぶりに開催された今回のSotMでは、海外から訪れたマッパーや事業者、日本各地のOSMコミュニティが活発に交流を深めていました。オープンでフリーな地図を作成し、ビジネスや研究、防災などさまざまな分野に活用されているOSMのプロジェクトは、このような多くの人の輪によって支えられています。

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