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イプシロンが打ち上げる技術実証衛星に「宇宙用GNSS受信機」の搭載が決定

2016年03月04日

JAXA(国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構)は、小型・超小型の人工衛星などに軌道上実証機会を提供する「革新的衛星技術実証1号機」を2017年度にイプシロンロケットで打ち上げます。この衛星は、将来の基幹的部品や新規要素技術を軌道上で実証するもので、ハイリスクでチャレンジングな革新的技術やデバイスに、宇宙実証の機会を提供することを目的としています。

JAXAは、この「革新的衛星技術実証1号機」に搭載する実証テーマを昨年10~11月にかけて募集し、このほど応募のあった32テーマの中から12件の実証テーマを選定しました。その中には、超小型・省電力のGNSS受信機を軌道上で実証する「切手サイズの宇宙用GNSS受信機」も含まれています。

軌道上で測位精度を確認。初の「みちびき」対応の宇宙用受信機に

超小型・省電力のGNSS受信機「fireant」

(写真提供:中部大学講師・海老沼拓史氏)

中部大学講師の海老沼拓史氏が開発に当たっている超小型・省電力のGNSS受信機「fireant」は、従来製品と比較して小型・低コスト・低消費電力という特長を兼ね備え、超小型衛星の運用を自動化するなどの刷新が期待できます。また、みちびきにも対応しており、打ち上げ後には初のみちびき対応の宇宙用受信機になる可能性もあります。

地上設備を使った放射線試験では、数カ月に1回程度、シングルイベント(単発的なビット反転エラー)が生じるものの、受信機のリセットで動作継続可能であることが確認済みといいます。軌道上では測位精度の確認や放射線耐性についての実証が行われる予定です。

この技術実証衛星を搭載したイプシロンロケットは、九州の南端、鹿児島県の大隅半島にある内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられる予定です。

イプシロンロケット試験機

2013年9月に打ち上げられたイプシロンロケット試験機

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関連情報

※画像提供:JAXA、中部大学 海老沼拓史氏