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「シーテック ジャパン 2015」で多数のGNSS関連展示

2015年10月13日

千葉・幕張メッセで先週10月7~10日に開催された「シーテック ジャパン 2015」には、NEC(準天頂衛星システムサービス株式会社と共同出展)や三菱電機株式会社の他にも、GNSS/みちびきに関連した機器やサービスが多数出展されていました。そのうちいくつかをご紹介します。

高精度3次元地図計測用UAV(アイサンテクノロジー)

自律型無人飛行機(UAV)の試作機

アイサンテクノロジー株式会社は、高精度な3次元地図計測を目的としたモービルマッピングシステム(MMS)車両の機能をそっくりそのまま自律型無人飛行機(UAV, Unmanned aerial vehicle)に移植した、カスタム仕様のドローンを株式会社プロドローンと共同開発しています。その試作機を会場で展示しました。機体には、当初から付いているGPSアンテナに加えて、レーザースキャナの精密時刻同期用、みちびきL1-SAIF対応受信機「QZNAV」用の計3つの衛星測位アンテナが搭載されています。さらにデータ記録用のPCやデジタルカメラ、電子コンパスも装備しています。1回の充電で約15分間の飛行が可能だそうです。

GNSSシミュレータ「SDR-SAT」(構造計画研究所)

株式会社構造計画研究所は、ソフトウェア無線技術を応用した高精度GNSSシミュレータ「SDR-SAT」を展示しました。ソフトウェア無線とは、電子回路(ハードウェア)でなく制御ソフトウェアを変更することで、さまざまなタイプの無線機の機能を実現する技術です。「SDR-SAT」は、最大12機までの測位衛星の信号を生成・合成して、地球上の任意の場所・任意の時刻で得られる測位衛星からの電波を再現します。これを用いることで、受信システムの評価・開発を効率的に進められます。

5 in 1複合アンテナ(ミツミ電機)

「5 in 1複合アンテナ」の展示パネル

電子部品総合メーカーのミツミ電機株式会社は、自動車がより多くの情報を扱うカーテレマティクス(*1)時代のニーズに応える「5 in 1複合アンテナ」を展示していました。地上波ラジオ(AM/FM)用アンテナ、4G/LTEモバイル通信用アンテナ、GPS/GLONASS対応の+GNSSアンテナ、衛星ラジオ(SDAS)用アンテナの計5つの機能を1パッケージに収めたコンパクトなアンテナです。

*1 Telematicsは、Telecommunication(通信)とInformatics(情報科学)を組み合わせた造語。自動車などの移動体に、カーナビやGPSなど車載機や移動体通信システムを利用して情報を提供するサービスを総称する言葉。

GNSS慣性計測システム(マゼランシステムズジャパン)

グランプリに輝いたGNSS慣性計測システム

マゼランシステムズジャパン株式会社が開発した、衛星測位システムとIMU(Inertial Measurement Unit、慣性計測装置)を独自のアルゴリズムで組み合わせ、外乱に強く安定した高精度の位置・速度・姿勢情報を出力し、産業機器・農機・ロボットなどの自動運転に役立てるシステムです。センチメートル級の精度を持つGNSS RTKモジュール(*2)と低価格MEMSセンサー(*3)を利用し、低コストでシステムを実現しています。「シーテック ジャパン 2015」では、「驚異的な低コストと、最高度レベルの高精度衛星測位システムを実現。農業を中心に、大きなイノベーションを産みだす潜在力を示している」と評価され、『CEATEC AWARD 2015 ソーシャル・イノベーション部門』でグランプリに輝きました。

*2 RTK = Real Time Kinematic:固定点の補正データを移動局に送信してリアルタイムで高精度に位置を測定する方法
*3 MEMS(Micro Electro Mechanical Systems, 微小電気機械システム)センサー:半導体の微細加工技術を応用して作成するセンサー