コンテンツです

鹿島、UAVを使ったレーザー測量の実用化、国内初

2016年06月23日

ゼネコン大手の鹿島(鹿島建設株式会社)は、測量システムを手掛ける株式会社ニコン・トリンブル、三次元測量のルーチェサーチ株式会社と共同で、大分川ダム建設工事において、レーザースキャナーを搭載したUAV(Unmanned aerial vehicle、 自律型無人飛行機)による測量を行い、高密度・高精度の測量結果を確認したと発表しました。同社はレーザー測量での実用化は日本初であるとしています。

大分川ダム堤体を計測しているUAV

大分川ダム堤体(ダム本体)を計測しているUAV

レーザースキャナーを搭載したUAV

レーザースキャナー(赤丸)を搭載したUAV

大分川ダム完成予想イメージ

大分川ダム完成予想イメージ(国土交通省九州地方整備局 大分川ダム工事事務所ウェブサイトより)

※大分県の中央部を流れる「大分川」は、由布岳に源を発し、湯布院盆地から大分市の中心街を貫流して別府湾に注ぐ、幹川流路延長約55km・流域面積約650平方kmの一級河川です。
※「大分川ダム」は大分川水系七瀬川の上流約21km地点に、洪水調節・水道用水確保などの多目的ダムとして建設が進められています。堤高 約92m、堤頂長 約500mのロックフィルダムで、2014年2月にダム本体の起工式が行われました。

樹木の隙間から地山を高精度計測

GNSS受信機とジャイロを内蔵したUAVによる3Dレーザー測量を行うことで、地表に基準点を設置しなくとも高低差の大きい複雑な地形に対応することができるほか、レーザー光が枝葉の隙間を通って地表に到達するため、樹木の伐採・除根前に地山(じやま:もともとの地形)を精度良く計測できるというメリットがあります。

伐採前レーザー測量樹木処理前データ(左)と樹木データ処理後(右)の出力例

伐採前レーザー測量樹木処理前データ(左)と樹木データ処理後(右)の出力例

東京ドーム4.3個分のエリアを約13分で測量

堤体部(ダム本体)の点群データ

堤体部(ダム本体)の点群データ

今回の測量では、最大30kgまでの機器を搭載できるUAVを使用し、13分間の飛行で20ヘクタール(東京ドーム約4.3個分)のエリアを測量し、得られた点群のうち90%の測量点で±4.5cm以下の精度が得られたとしています。同社では、レーザー測量の精度をさらに高め、写真測量と適宜使い分けることで工期・コストの最適化に努めたいとしています。

参照サイト

関連情報

※ヘッダ及び本文の「大分川ダム完成予想イメージ」画像提供:国土交通省九州地方整備局 大分川ダム工事事務所。他の画像提供:鹿島建設株式会社