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オートモーティブワールドで、みちびき対応製品や関連技術の展示

2018年01月26日

自動車の先端技術に関連する複数展示会からなる総合展「第10回オートモーティブワールド」が1月17~19日の3日間、東京・有明の東京ビッグサイトで開催されました。「自動運転EXPO」や「国際カーエレクトロニクス技術展」、さらに同時開催された「ロボデックス/ロボット[開発]・[活用]展」では、衛星測位技術に関わる多くの展示が行われました。その中のいくつかを紹介します(並びは、社名の五十音順)。

1)アイサンテクノロジー株式会社

AQLOCと、MMSの模型

AQLOC(左)とMMSの模型(右)

アイサンテクノロジー株式会社は、センチメータ級測位補強サービスに対応した高精度測位端末「AQLOC」や、高精度3次元地図作成に用いる車両「MMS」(いずれも三菱電機製)の模型などを展示しました。
また、岡谷鋼機株式会社、株式会社ティアフォーと共に開発した、ワンマイルモビリティ(=地域限定で低速で自動走行を行う車両)のプロトタイプ初号機「マイリー」など、高精度3次元地図を基盤とした次世代交通システムのプレゼンテーションを行いました。

アイサンテクノロジー株式会社の展示ブース

2)アルプス電気株式会社

GNSSモジュールの紹介パネル

GNSSモジュールの紹介パネル

アルプス電気株式会社は、車載用の静電入力デバイスやセンサ/スイッチ/レンズなど幅広い製品群を展示しました。
また、みちびきに対応しデッドレコニング処理(自律航法)も1チップで行うGNSSモジュールや、LTE通信+GNSS測位の機能を一体化したモジュール(いずれも開発中)を展示しました。

アルプス電気株式会社の展示ブース

3)エアロセンス株式会社

AEROBOマーカー

AEROBOマーカー

エアロセンス株式会社は、対空標識として使用するマルチGNSS対応の標定点AEROBO(エアロボ)マーカーと、クラウドを使ったUAV(=Unmanned Aerial Vehicle、自律型無人飛行機)測量の全自動化システムの展示を行いました。
このシステムは、適切な場所にマーカーを設置し、UAVを飛ばして画像を取得。画像データと回収したマーカーによる測位衛星の観測データを合わせてクラウドに送信すれば、近隣の電子基準点データを用いて解析が行われ、高精度の3Dモデルやオルソ画像、点群データが得られるもので、従来手法に比べ大幅な省力化を実現しています。

エアロセンス株式会社の展示ブース

4)測位衛星技術株式会社

製品紹介パネル

製品紹介パネル

測位衛星技術株式会社は、計測機器商社の日本電計株式会社ブース内で、みちびきのセンチメータ級測位補強サービスに対応した製品群を始めとする製品やシステムを展示しました。

測位衛星技術株式会社の展示ブース

5)日本無線株式会社

超高精度GNSSチップ「JG11」

超高精度GNSSチップ「JG11」(右)

日本無線株式会社は、みちびきのセンチメータ級測位補強サービスに対応した超高精度GNSSチップ「JG11」を中核とし、鉄道、建設機械、自動車など各種移動体向けのJG11応用製品群をプレゼンテーションボードで示しました。
同社は、サブメータ級測位補強サービスに対応したチップを「JG11-PPPモデル」と呼び今年8月に発売するほか、センチメータ級測位補強サービスに対応したチップを「JG11-RTKモデル」と呼び2019年春に発売予定とアナウンスしています。

日本無線株式会社の展示ブース

6)マゼランシステムズジャパン株式会社

多周波マルチGNSS受信機ボードなど

多周波マルチGNSS受信機ボードなど

マゼランシステムズジャパン株式会社は、みちびきのセンチメータ級測位補強サービスに対応した多周波マルチGNSS受信機ボードなどを、株式会社村田製作所のブース内で展示しました。
これらのシステムは農機などに向け高精度の位置情報や速度・姿勢などの情報を提供するもので、加速度センサには村田製作所のデバイスが使われています。

株式会社村田製作所の展示ブース

参照サイト

※ヘッダの画像はイメージです。

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