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静岡県と山梨県が、富士登山の「混雑予想」を今年から提供

2017年07月13日

富士山が今年も7月に山開きしました。その開山に先立って、今年から山梨・静岡の両県は、富士山登山道の「混雑予想」の提供を始めています。

GPS調査から「所要時間は平常時の2倍」などと予想

提供される情報は大きく2つあり、その一つが「混雑予想カレンダー」です。日別の混雑状況が「平常」「やや混雑」「混雑」の3段階で示されており、週末や「山の日(8月11日)」前後の日程が「混雑日」と予想されています。

混雑予想カレンダー

混雑予想カレンダー

もう一つが「登山道・箇所別 混雑傾向」です。五合目から山頂を目指す「富士宮口」「御殿場口」「須走口」「吉田口」の4ルートの概略図と混雑予想箇所が示され、「(御来光前の夜間に吉田口ルートでは)8合目以上の登山時間は平常時の約2倍かかる」など、具体的な数値で混雑ぶりが示されています。

登山道・箇所別 混雑傾向

登山道・箇所別 混雑傾向

2年前の「入山者の動態調査」結果を活用

2013年に世界遺産に登録された富士山は、ユネスコの諮問機関であるイコモス(ICOMOS=International Council on Monuments and Sites、国際記念物遺跡会議)より、保全状況報告書の提出を求められました。その中では「登山道の受け入れ能力(収容力)の研究」が大きなテーマであり、2015年夏にはGPS端末を使った「入山者の動態調査」が実施され、5日間の調査で計1619件の端末が回収されました。

これにより明らかになった入山者の動向や、過去の混雑データ、さらにはシミュレーション結果などを統合することで、カレンダーやルート概略図だけでなく、「平常時の約2倍」など具体的な数値で、混雑ぶりを示すことができるようになりました。
作成に関わった静岡県文化・観光部文化局富士山世界遺産課では、「リスクを避けつつ登山を楽しむためにも、混雑予想情報を参考にしてなるべく混雑日を避け平常日に登山することをお勧めします」と話しています。

参照サイト

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※ヘッダの画像はイメージです。本文画像:富士登山オフィシャルサイトより