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ユーテルサット、WAASペイロード搭載の通信衛星を打ち上げ

2016年06月29日

フランスに本拠を置き通信衛星の運用を行うユーテルサット(Eutelsat)社は、現地時間6月15日10時29分(日本時間23時29分)、通信衛星「ユーテルサット117 West B」を米国フロリダ州のケープカナベラル空軍基地からスペースX(Space Exploration Technologies)社のファルコン9ロケットで打ち上げました。

今回は、バミューダに本社を置く中国のアジア・ブロードキャスト・サテライト社(ABS; Asia Broadcast Satellite)の通信衛星「ABS-2B」との2機同時打ち上げで、いずれも所定の遷移軌道に投入され、打ち上げは成功しました。

ファルコン9ロケットの打ち上げ

ファルコン9ロケットの打ち上げ(画像提供: SpaceX)

「ユーテルサット117 West B」には、中米・南米・カリブ海エリアにおける通信や放送を担う48のトランスポンダ(Transponder、中継器)とは別に、米レイセオン社向けのWAAS(Wide Area Augmentation System)ペイロードが搭載されています。WAASは、SBAS(Satellite-Based Augmentation System、静止衛星型 衛星航法補強システム)の一種で、GPSによる測位精度を数十mから1~2mに向上させる信号を送る、米連邦航空局(FAA; Federal Aviation Administration)のサービスです。アラスカ、カナダ、北米大陸、メキシコ、プエルトリコといった広い地域をカバーし、測位精度の向上を通じて空の安全に役立てられます。

なお「ユーテルサット117 West B」は、イオンエンジンによる電気推進システムを搭載した全電動推進式衛星で、今後は電気だけを動力として約7カ月かけて静止軌道に遷移するため、運用開始は来年(2017年)となります。

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※ヘッダ及び本文画像提供:SpaceX