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広島工大がみちびきの高精度測位を活用した機械除雪支援システムを開発

2017年12月13日

広島工業大学環境学部地球環境学科の菅雄三教授はこのほど、みちびきのセンチメータ級測位補強サービスを活用した機械除雪支援システムの試行システムの開発に成功したと発表しました。
広島工業大学と、機械除雪の実務を担当している株式会社加藤組との共同研究によるもので、独自のシステム開発による除雪業務のためのワンストップサービスを目指しています。独自開発による試行システムの構築は、全国初の成功とのことです。

2種類の情報を除雪車に実装できるよう設計

同システムでは、車載写真レーザー測量より取得した道路施設の精密3次元位置情報と施設識別情報から構成される「精密3次元道路施設情報」と、みちびきのセンチメータ級測位補強サービスによって得られた「リアルタイム精密3次元位置情報」を組み合わせることで、時速50kmで走行する除雪車への対応を実現しました。

「精密3次元道路施設情報」のしくみ

「精密3次元道路施設情報」のしくみ

「リアルタイム精密3次元位置情報」のしくみ

「リアルタイム精密3次元位置情報」のしくみ(図版提供:広島工業大学 菅雄三研究室)

除雪車に搭載したパソコンの画面上で、雪に覆われた道路施設を事前に検知し、接近距離の程度によって警告音と画面表示を行って、高速リアルタイム2次元および3次元同時動画として確認することができます。これにより、熟練オペレーターおよび助手の目視による注意深い作業が必要な除雪作業の安全性確保と効率化を支援します。

除雪車による除雪作業

除雪車による除雪作業(中国やまなみ街道 口和IC付近、提供:株式会社加藤組)

高速リアルタイム精密位置情報システム(試行システム)

高速リアルタイム精密位置情報システム(試行システム)(提供:広島工業大学 菅雄三研究室)

2019年度末の実用化を目指す

研究対象地域は、加藤組が除雪作業を担当する中国横断自動車道の尾道松江線(愛称:中国やまなみ街道、三良坂IC~島根県境区間)で、本年度は対象地域での実験的な試行システムの開発を実施しています。次年度からは、高速機械除雪のアシストシステムの構築や、道路施設の損傷の減少、除雪オペレーターの育成期間の短縮などを目標にした実用化システムの開発を行う予定で、2019年度末を目標に実用化を目指しています。

さらに、将来的には除雪作業の自動化や、各種建設工事における安全性・効率性を向上させる建設機械支援システムAI(人工知能)開発を展開する予定です。

参照サイト

※ヘッダの画像は、中国やまなみ街道における除雪作業(提供:株式会社加藤組)