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アイサンテクノロジーが測量用UAVの実証実験 [前編]

2015年11月18日

先月、高精度な3次元地図計測を目的とした測量用UAV(Unmanned aerial vehicle、自律型無人飛行機)を共同で開発すると発表したアイサンテクノロジー株式会社と株式会社プロドローンは、11月に入って愛知県内でドローン(マルチコプター)試作機の飛行実証実験を行っています。

この実証実験は、愛知県による新あいち創造研究開発補助金事業で行われており、その中で測量用UAVは、低コストで高精度の3次元地図計測を可能とするシステムの核となる存在であり、みちびき対応であることも数ある特徴のうちの1つとなっています。

今回は、愛・地球博記念公園モリコロパーク(愛知・長久手市)で先週10日~今日18日までの期間(予備日含む)に行われた実験のうち、一昨日11月16日に行われた飛行実験の模様を2回に分けてレポートします。

重量5kgなら約15分間の飛行が可能

飛行前の整備作業

飛行前の整備作業は時間をかけて慎重に行います。搭載機器(ペイロード)重量と飛行時間はトレードオフの関係にあり、合計5kg程度で約15分間の飛行が可能。本体の上に立つ3本のアンテナは、左から電子コンパス、ドローン付属のGPS受信機、みちびき対応の高精度測位受信機QZNAV。

GPS受信機を備えたレーザースキャナー

赤丸部分にデジタルカメラを搭載

ドローンにいったい何を積んでいるのか。近寄って見てみると、精密な時刻同期のためのGPS受信機を備えたレーザースキャナーがこの面に(=画像左)。搭載したデジタルカメラが上空から2秒に1回のペースで撮影。飛行中のジンバル(回転台)操作も可能といいます(=画像右)。

観覧車を背に進められる整備作業

飛行前のキャリブレーション作業

キャリブレーション作業の様子

飛行前に機体を倒して回転させることで、電子コンパスなどのキャリブレーション(=計測機器の基準値を調整)を行います。本体上部に白いカウルを被せて、準備完了。

カウルを被せる作業

約20mの高度で公園内の道路上を飛行

飛び立った測量用UAV

Waypointの緯度・経度や飛行高度を、PCから測量用UAVに送信

飛び立った測量用UAV。カウルの下に大容量のリチウムイオンバッテリーを装着しています(=画像左)。「スタート地点からウェイポイント(waypoint)まで、指定の高度で飛行しながら測量する」というシナリオで実験が行われました。ウェイポイントの緯度・経度や飛行高度を、PCから測量用UAVに送信します(=画像右)。

道路上を飛行するドローン

この日の風はとてもおだやかで、飛行は非常に安定。約20mの高度を保って公園内の道路上を飛行しながら、デジカメ撮影とレーザースキャナでの測量を継続的に行いました。(以下、後編に続く)

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