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国交省、歩行者向けアプリ「ジャパンスマートナビ」を提供開始

2016年12月06日

国土交通省は、歩行者向けのナビゲーションアプリ「ジャパンスマートナビ」の提供を開始しました。これは、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに向けて「高精度測位社会プロジェクト」の実証実験の一環として提供されるもので、駅周辺や空港、スタジアムの屋内電子地図や測位環境を整備し、屋内外シームレスなナビゲーションサービスの利便性を体験してもらうことを目的としています。

ナビゲーションアプリ「ジャパンスマートナビ」

来年2月末までの提供で、当初はAndroidアプリのみ、来年1月中旬からiOS版も提供されます。提供開始の11月30日には、記者発表会と東京駅地下街でのデモンストレーションが行われました。

東京駅のほかスタジアムや空港でも提供

2018年度からみちびきが4機体制の運用を開始することで、屋外では測位精度の向上が見込まれますが、鉄道駅周辺の地下街や空港、スタジアム、商業施設などにおいても、だれもが迷わず行動できるナビゲーション環境が求められます。

同プロジェクトでは、外国人や高齢者、車椅子利用者が屋内外シームレスなナビゲーションでスムーズに目的地へ移動できる環境を目指すほか、災害発生時に適切な情報を受け取り、速やかに避難できることも目指しています。そのためにナビアプリ試作のほか、民間アプリ事業者によるサービス実証や、11月には横浜市の日産スタジアムを舞台にアイデアソン/ハッカソンも開催しました。

東京駅周辺の地下道に設置されたビーコン

東京駅周辺の地下道に設置されたビーコン

東京駅の地図

東京駅の地図

成田空港の地図

成田空港の地図

日産スタジアムの地図

日産スタジアムの地図

東京駅周辺の地下空間では、今年2~3月にもAndroid向けソフトを提供して実証実験を行いました。今回はこの東京駅に加えて、日産スタジアムや成田空港、新宿駅周辺も利用可能エリアとなりました。提供開始当初は東京駅周辺と成田空港、日産スタジアムの3カ所での利用ですが、12月21日から新宿駅でも利用可能となります。屋内各所にBLEビーコンを設置し、目的地までのルート検索やナビゲーションサービスを提供します。

バリアフリーを考慮したルート案内も

今回の提供から、車椅子やベビーカーなどの利用者向けに、段差の少ないルートを案内できるナビゲーション機能が新たに追加されました。NTTが開発したバリアフリー情報収集ツール「MaPiece」を使用してネットワークデータを整備し、段差の少ないルート案内を行います。MaPieceは、だれもが簡単にバリアフリーの現地調査を行えるアプリで、新宿駅周辺では、これを使ってボランティアによる調査を行いました。

車椅子によるデモンストレーション

車椅子によるデモンストレーション

段差の少ないルートを案内

段差の少ないルートを案内

ベビーカーのデモも実施

ベビーカーのデモも実施

バリアフリー情報を収集する「MaPiece」

バリアフリー情報を収集する「MaPiece」

また、日本語と英語の2カ国語に対応し、収録されている電子地図も、屋内地図に店舗名称が表示されるほか、平面だけでなく斜めの視点へも切り替えられるようになりました。成田空港では、NTTが開発した、平面地図に階層表示を加えた「2.5D地図表現技術」による地図も確認できます。

成田空港の2.5D地図

成田空港の2.5D地図

同プロジェクトは今後、アプリ利用者へのアンケートや、施設管理者などへのヒアリングなどを行いながら検証を進めていきます。2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、屋外だけでなく屋内についても世界に先駆けて高精度な測位環境を実現し、外国人や高齢者、障害者を始め、だれもがストレスなく五輪を楽しめる、きめ細かな“おもてなし”サービスへの活用を目指します。

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