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東芝とアルパイン、ドローンによる電力インフラの巡視・点検で提携

2016年09月13日

株式会社東芝と車載機器メーカーのアルパイン株式会社は9月5日、産業用ドローンによる電力インフラの巡視・点検サービス分野において提携関係を構築することで同意しました。

今後は、東芝が持つ画像処理技術やIoT技術と、アルパインが持つ地図情報連携技術や車載システムインテグレーション技術を融合して、ドローンによる電力インフラ事業者向けの巡視・点検システムを開発し、来年度中の実用化を目指します。

双方の利点を活かし、来年度中の実用化めざす

ドローンによる電力インフラの設備点検イメージ

ドローンによる電力インフラの設備点検イメージ(画像提供:株式会社東芝/アルパイン株式会社)

設備点検のイメージは、まずアルパインのGPS、ジャイロ機能、地図情報連携などの航行制御技術でドローンを安全に効率よく飛行させます。そして、撮影した点検対象物の画像を東芝のIoT基盤上に構築した画像処理・分析・検出システムで処理することで、送電線のアーク痕(=落雷によるアーク放電で表面が溶けた跡)などの「要点検」箇所を短時間で検出可能にするというものです。

東芝が提供するシステムは、エネルギー事業領域で培ってきた実績とノウハウを活用して、センサーから得られた画像や数値データを収集・蓄積・分析し、データの「見える」化や利活用を実現します。今回開発するシステムでは、ドローンで撮影した画像を画像処理や機械学習で分析して、電力インフラ設備・施設の安全で高効率な点検作業に貢献します。

一方のアルパインは、車載システムを構築する上で重要な、さまざまな機器をつなぐシステム開発力や高い品質づくりを強みとしています。今回の開発では、ナビゲーション開発で培った位置制御技術をドローンの安全航行のためのシステム制御へ活かします。

産業用ドローン空撮の活用、国内で拡大中

電力インフラ事業において、送電線や鉄塔の点検は熟練した保全作業員による目視確認で行われています。しかし、これらの設備は山中など交通が不便な場所に設置されていることも多く、また点検のための高所作業には危険が伴います。ドローンによる撮影で、高所の送電線や鉄塔上部の画像を撮影でき、迅速な状況把握・作業時間の短縮・安全性の向上が期待できます。

こうした産業用ドローン空撮の活用は国内で広がりつつあり、建設機器大手の株式会社小松製作所(コマツ)は飛行測量に、NTT東日本・西日本は通信ケーブル点検にそれぞれ活用しています。他にも、株式会社デンソーがラジコンヘリコプターなどを開発・製造するヒロボー株式会社と共に、橋などを点検するドローンを開発したほか、パナソニックは、ドローン大手のプロドローン社と共同でインフラ点検ソリューションシステムの開発を進めています。

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※ヘッダ画像はイメージです。画像著作:Satoshi KAYA(CC-BY-SA)